マスターズ陸上での記録処理システム導入に向けて
2023年11月5日・日曜日 に予定されている「栃木県マスターズ選手権」では、初めて「カンセキスタジアムとちぎ」を会場として開催されます。
私は、マスターズの運営に直接関わるものではありませんが、登録や記録処理の手続きなどに際して、関係の皆さまとやりとりをしています。
今回の選手権で、初めて「NANS21Vシステムで運営してみよう」ということになり、マスターズの事務局業務を務めるK氏と打合せを行いました。歓談を含め2時間ほど。システム導入に向けた流れと、データ処理の実務を一通り説明し、今後の見通しなどについて協議しました。
これまで、栃木県のマスターズ大会の記録処理は、データの手打ち=手作業で行われてきました。
これまでの記録処理の流れは、次のような感じです。
郵便振込用紙を用いて、参加申込を行う。
担当は、郵便局から受け取った振込用紙を見ながら、PCに手打ちで申込一覧を入力する(多くの選手が常連であり、以前のデータのコピペで対応が可能)。
プログラムリストを手作業で作成する。マスターズの独自ルールがあり、例えばトラック種目ではレーン内側から年齢の高い順に並べる。
大会当日は、写真判定の結果を見て、記録室で手打ちで数値を入力する。
参加者はおおむね、200名くらいとのこと。選手数がそれほど多くは無いとはいえ、大変な作業です。新記録の確認も、目視で行うのですが、何しろ種別・種目が多いので確認作業は繁雑になりがちです。見落としや間違いが起こりやすいことでしょう。
こうした一覧の流れについて、記録処理システムを導入することで、正確性と即時性を一気に高め、併せて担当の負担を軽減しようというのが今回の取り組みです。
なぜ、これまで導入しなかったのか? というと、簡単に言えば人材不足ということです。システムの操作だけであれば、習得はあまり難しくはないのですが、大会のエントリーから当日の対応、事後の手続きなど一覧の流れを滞りなく処理することができるようになるには、システムが扱える人と一緒に繰り返し作業し、経験を積まなければ、難しいところです。
はじめのハードルが高い…というところであり、今回がその挑戦になります。K氏に、がんばっていただきます。
今回の場合、栃木県のマスターズの大会は年2回開催であるため、担当の方が、経験を積む機会が少ないのがネックとなります。
現在、運営が軌道に乗り、発展を続けているSANOスプリントでは、主催・主管を務める「佐野スパルタ倶楽部」担当H氏が熱心に努力してくださり、独自で記録処理をできるようになりました。
倶楽部でNANS21VシステムのPCを購入されたことや、H氏が様々な大会に出向き経験を積んでくださったことが、大きかったです。今回も、運営が軌道に乗ることができるよう、支援していきたいと思います。
「できないことができるようになる」「それが実現することで多くの人がハッピーになれる」という取組に関わるのは、楽しいことです。
大会当日に、トラックの記録をいちいち手入力しなくても済むように。大会記録、県記録などの更新を目視で確認しなくても済むように。日本マスターズ連盟への記録申請もスムーズにできるように。まずは、それらの実現を目指します。
その次は、エントリーもWebやデータを活用して、できるように。そうなることを想像すると、(年甲斐もなく)ワクワクします。
また、昨年度の国体会場となったスタジアムで開催されるということで、これまでよりもたくさんの参加者にお集まりいただけるのではないかと、期待しています。
そうした際に、従来よりも多く得られた参加料収益をもって、(佐野スパルタ倶楽部がそうであったように)NANS21Vシステムが入ったPCを1台、購入していただけると、いろいろと捗りますので、ありがたいです。30万円くらいしますが、無理な話ではないと思います(もちろん、私に「儲け」はありません)。
昨年度の全国障害者スポーツ大会では、種別・種目が特殊であり準備が大変でしたが、NANS21Vシステムを活用したことで、スムーズに記録処理ができました。今回も、最初は大変ですが、K氏と力を合わせて頑張ってみたいと思います。