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子育てに迷ったとき登山に子供を誘ったら、実はいい山仲間だった(北海道・風不死岳)

今年の夏は、遠方の母が認知症で施設に入るサポートをしたり、子供達が小学校中高学年になって学童以外での夏休みの過ごし方を考える時期がきて、なかなか母親としてもタフな夏でした。

子育て万年初心者マークなので、何があってもお母さんがいるから安心だよ、みたいな雰囲気を醸し出せるわけもなく、イライラ&余計なことしないでオーラ満載で恥ずかしい限りです。

毎年樽前山に子ども達と登って3~4年になるのですが、今年は登山道の改修で一般登山道が閉鎖されています。その為、8月に紋別岳を登って、そこから真正面に見えた風不死岳に興味を持ちました。

右側が風不死岳(1102m)で左端が樽前山(1041m)と溶岩円頂丘(ドーム)

樽前山は登山客も多く、円錐形の山で登山道も開けているのでヒグマの心配も少ないのですが、風不死岳はうっそうとした森の中に登山道があり、いつヒグマに襲われるのかとドキドキする感じです。(でもここ何十年、登山中のヒグマによる事故はありません。) 子供2人にもそれぞれクマ鈴をつけて、出発しました。

山頂に近づくと少し開けてくる

息子はもともと自我が強いのですが、小学校でのトラブルを減らしてほしいなと思いつつ、どうしたらいいのか私の方でも悩んでいます。学校の先生方、学童や地元の少年団などで大人の人に関わってもらいつつ、息子らしい人との関わり方を学んでほしいなと思っています。今回は、大人は私一人なので、文句が出がちな息子を制御しつつ山頂に向かいます。

初めてのロープ、ロープをまたがない・踏まない、1人ずつ使用するなど、教えることが多い。

ロープの岩場になるとがぜん張り切る子ども達。ただ、昔山岳部でいろいろ教わった身としては、最低限のルールを伝えていきます。ただ、話を聞く前から登り始める息子に注意しつつ、見守るので結構忍耐力が必要とされます。

風不死岳山頂から見る恵庭岳(右側)&羊蹄山(奥の円錐形)

山頂から見る支笏湖とその向かいの恵庭岳、奥に見える羊蹄山の雄姿は圧巻でした。子供達もとてもいい笑顔で、達成感を感じてくれていたようです。この後下りますが、なかなか急で子どもはすぐに駆け足になってしまうのでそれを制止しつつ急斜面を下るのがなかなか大変でした。

登山の事故の9割は下りというのが頭をよぎり、写真を撮る余裕もなく下山していました。途中で少し滑り落ちたりはありましたが、無事歩き通した子供たちを誇りに思っています。北尾根のルートで約6km、5時間ちょっととコースタイム通りの登山でした。

いつまで一緒に登ってくれるかなとふと思うと、あと10年もないのかなと思っています。毎日元気で、たまにお母さんと一緒に登山を楽しもうね。

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