『雷神』 道尾秀介
正欲が1位に掲げられるランキングで上位にあったため選んだ作品。
本屋に足を運ぶ醍醐味だよなと楽しかったです。
閉鎖的な田舎と、雷と、キノコと、親子の愛。
最初は暗くて長いなと思ったけれど、
彩根の登場あたりからのスピード感が凄まじい。
読み進めていくと、自分の想像を裏切られる展開で面白かった。
なんだかずっと暗くて、本当はもっと考えることがあるんだろうけれど、
もし自分に子供ができたとき、この状況ならどうするのが正解かを考えてしまう。
ラスト1行にどうにもならないジメジメ続く絶望を感じたけど、
口コミでは衝撃だったという感想が多く、違う解釈も出来るのかな。
全てが繋がっていて、綺麗だなと思った。
雪景色の高山旅行にたまたま持参し、
変わったキノコ料理も食べたタイミングだったのでゾッとして面白かった。