日本神話タロットとウエイト版の比較 大アルカナ2 巫女(女教皇)
タロットの中でも特に謎に包まれているとか、リーディングが難しいとか、神秘的だとか、そんなふんわりとした表現をされることが多いように感じるThe High Priestessのカードです。
女祭司とか、女祭司長とか、呼び方も多くて確かに謎めいているのかもしれない。
闇と光を表すボアズとヤキンの頭文字が描かれた柱の間に、女性が座っています。
彼女は『小像 ホルスに乳を与えるイシス女神』に非常によく似た格好をしています。像ではTORAではなくホルスというイシスの子供を抱き、お乳をあげています。ポーズもどことなく似ているように見えます。
しかし、イシスは3の女帝のカードであるといわれています。
このイシス女神の像にとても似ているこの人はだれなのか。
キリスト教の伝承の、『女教皇ヨハンナ』ではないだろうかと考えられています。実在するとかしないとか、いろいろ言われていてもう私には思考が整理できないので気になった人は調べてください。気が向いたら教えてもらえるととてもうれしいです。
ヨハンナはとても賢かったとされています。いろんなことを知っていて、とても賢かった。
このカードは知識よりも叡智や賢さの象徴と言われています。
日本神話タロットを見てみます。2本の白と黒の柱の間にタマヨリヒメが描かれています。後ろには月、足元にも三日月があります。
月と三日月は両方一緒に見ることは不可能ですね。相容れないもの、神秘性の象徴なのでしょうか。
タマヨリヒメは神霊を宿す女性で巫女であると表現されています。
タロットカードでもこの女教皇のカードは非常に古風であったりスピリチュアル的であったりという解釈をされます。女教皇や女司祭と言った日本語では普段使えなくてとても難しく困ってしまいます。
しかし巫女と言われるととてもイメージがわきやすくなります。
若い女性であること、穢れを払うなど神秘的な存在であること、心身ともに健康で、結婚していないのではないかということ。
ぱっと思い浮かぶのはそのようなことでしょうか。
また、名前を紐解いていくと玉、つまり神様に依りつく女性という意味になります。
そしてタマヨリヒメは神武天皇の母神としても知られますので、神の子を授かる女性としても知られています。
リーティングには非常に苦労するこの一枚。
もし占いで出てきたら、神秘性や女性らしさとは何か、彼女の持つ魅力と知性、直観力を思い浮かべてみるようにしています。
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