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社長とアルバイトの両立|独立日記 本屋への道 033

2025.1.14(火)

朝のルーティン。キックボクシングのジムへ。今日のインストラクターさんは、エステ店を経営しているんじゃなかったっけ。店舗運営について、他業種はどんな感じなのか訊いてみた。

最初はひとりで開業。機材などをリースで購入しなければならず「うまくいかなかったら自分のために使おう」と思って始めたそうだ。本屋さんでも「自分の蔵書のつもりで仕入れる」という話を訊いたことがあった。なるほど。好きなことの方が始めやすいよね。

今では従業員も数名雇用し、2店舗目も順調だそう。週3で朝からインストラクターのアルバイトをしているんだが、元気いっぱいだ。イントラさんって自分は動かなくても指導できればいいんだけど、彼はいつも生徒より動いている。

従業員を抱えて社長という立場と、インストラクターのアルバイトの両立を開業当初からずっとやっているらしい。しかも最初の頃は朝インストラクター、昼エステ経営、夜警備員のバイトというハードワークをこなしていたらしい。20代中盤で起業したそうだ。体力のある早いうちに始めることのメリットはあるよなぁ。

個人事業主にするか法人化するか、税金や節税の話など、経営者目線の話を伺う。従業員が辞めてストレスで胃に穴が開いたり、円形脱毛症になったり苦労も絶えなそうだが、某大企業の親族の方が贔屓にしてくれるなど、大きな夢も叶う世界。

「去年友達と遊びに行ったのは1回だけ。服なんて2着しか買ってないですよ~」という。でも笑顔。自分のことを気にかけている暇はなさそうだった。寝に帰るだけだから、家も安いところ。華やかそうに見えるけど、やっぱり節約は基本なんだなぁ。

同じジムでも夜に行っていた頃には、Uberと元ホストと旅人の友達ができ(深夜まで彼らの日常の話をきくのはすんごく楽しかった)、早朝に行くようになったら経営者や労務士などの知り合いが増えた。朝と夜で違うジムみたいだ。本好きもそうだが、格闘技やってる人も変わった人が多いので好きだ。方向性は真逆だが、朝も夜もクセ強い人が多いので楽しい。

独立したいという話をし始めたら、色々と情報が入って来るようになった。一般的な独立開業の手続きとか税金とかで悩んだときに、相談に乗ってくれそうな人が見つかってひと安心。

ずっと会社員だと、周りもみんな会社員なので、会社から外れて生きていくことの想像ができなかったので二の足を踏んでいた。しかし意識するようになってから、身近にたくさんフリーで生きている人がいたんだということに気づいた。自分の眼鏡をかけかえたら、同じ場所でも違う景色が見えるようになったみたいだ。

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