見出し画像

憂、燦々

クリープハイプ 「憂、燦々」

【毎日noteに再チャレンジ!思い出に残る・印象に残る曲について、1日1曲ピックアップします。⑨】

恐らく、初めて聞いたクリープハイプの曲はこれだった気がする。

最初の印象はあんまりよくなかった(笑)だって声。線が細くて張りつめているかと思えば、突き刺さる高音が飛び込んできて…。

声の好みで言えば、低め・深めが好きな私にとっては最初は心地いいものではなかった。

でも、数日たっても忘れられなかった。あの曲って何だったんだ…?決して心地いいとは思えなかったあの声、やっぱり引っかかる…。なんか、触れたら危険そうな、危うげな雰囲気なのに惹かれるこの感じ、中毒性っていうのかな。

もんもんしているうちに、またラジオでかかった。

「お送りしたのは、クリープハイプで 憂、燦々 でした」

クリープハイプ、か。

週末にTSUTAYAに行ってCDを借りた。
紹介ポップに「中毒性にハマる人多し!」みたいに書いてて、ちょっと狙いにハマり過ぎてて悔しくなった。だけど、借りて聴いた。全部

刺された気分だった。

元々、ハマるアーティストの特徴として、心にチクッと刺さるというモノがあったのだけど、クリープハイプは違った。

心臓の真ん中をグサッと刺してくる感じだった。

優しい曲もある。幸せな曲もある。だけどそんな歌にも消しきれない悲しさとか不安とかがあって、ちょっとずるい人達が歌われてて、結局刺される。

そして何回でも楽しめちゃう。クリープハイプを本当に楽しむには、歌詞カードを握りしめて集中して聞く事にあると思っていて…(これ以上書きだすと脱線していくので、また別の曲を取り上げたときにします…)

でも、好きだし過激だったから、友達に「クリープ好きなんだ!」と気軽には言えずに大学生になった。

大学生になって、入った部活で書かされた自己紹介に勇気をもって「クリープハイプ」の文字を書いた。そしたら、同じ部活に入った友人がクリープハイプが好きだということが分かり、トントン拍子で一緒にライブに行こうということに。その友人とは部活以外でも多くの時間を共にするようになり、何かがあった時に一番最初に話す人になり、それぞれの思いや道を応援しあえる仲になった。

ーーーーーーーーーー

先日、一緒にクリープハイプのライブに行ったこの友人と電話をしました。お互いにホットな話題があったこともあって大盛り上がり。元気そうで良かった。情勢が落ち着いたらお家に招きたいな。仙台から、吹きこぼれるほどのⅠ、哀、愛を込めて。