利き手の話。本当にただの雑談
別にアメリカの大統領選が気になって眠れないわけでも
博多駅前の陥没のリアルタイム配信から目が離せなくなったわけでもないのですがなんとなく目が冴えている深夜です。
(でも件のリアルタイム配信は見ていて頭が下がります。完全に夜を徹して24時間体制で復旧に取り組んでおられるのですな)
で
突然ですがフライングネタバレをこきます
上に貼ったのは作業中の写真ですが
当ショップ、nuta designの明日の新作はネックレスです
ネックレスの金具、いわゆる「カニカン」とか「引き輪」とか言われる、あの留める時の金具について
私個人の経験により「引き輪」は使いづらいのでnuta designでは「カニカン」に統一していますが
(特にネイルを頑張っちゃうと「引き輪」は使いづらいことないかい?)
あれは、
多くの方が利き手であるところの右手で開閉できるように、
ネックレスでも右側についていますよな
一部チョーカーでデザイン上どうしても変えてしまったことがあったかもしれないけれども、
基本的に私が作るものも全部そうなのですが
ですが
作っている私本人は左利きなのです
で毎回思う
左利き用バージョンを作るべきか?
と。
そして、
いつも思うだけ思ってすぐに否定して作らないまま今日まで来て、
明日の新作ももちろん全部「右側カニカン」なのですが
なんで「すぐに否定」しちゃうのかというと
左利きの方に問うてみると割と共感がもらえるかなと思うんですが、
左利きってやっぱり所詮はマイノリティなもんで、
右利き用にできている世の中で生活するうちに
結構いろんなところ右側でやることに妥協して慣れてる部分があるよね
ってこと
ネックレスなど本当に最たるもので
つけづらいな…
って思いながらも「そういうもの」として、
おそらく右利きの方よりは手間取りながらも、どうにかこうにか折り合いをつけて生きてきているようなとこ、ないですか?
てな訳で
今更左側にカニカンがきても逆に慣れなくてつけづらいんじゃないかな
っていう結論に至るわけです
で
ここまで来て本日は目が冴えるままにもう一歩考えを進めてみた。
上記の状況ってもしかして
「昭和生まれの左利きの思想」なのではないか?
ということに。
だって
私たちが子供の頃って、「左利き用グッズ」ってそんなにたくさんなかったのですよ
せいぜい体育の授業で使うグローブくらいですよ。
鋏とか、
左手で切っていてはどうにも使いづらいので
(左利きの方はお分かりでしょうが右利き用の普通の鋏を左で持つと紙を切断されるところが視認できずとても切りづらいですよな)
否応なしに「右手で切れるように」訓練し直したし
あと、昔は
「左利きは行儀が悪い」ということで猛烈に嫌がるご老人がまだまだ結構おられて矯正されてしまったり
なんだかそういったハードルがいっぱい、左利きにはあったものですが
(時代だけでなく育った環境もありましょう。幼少期は今よりさらに田舎にいたのです)
で
これが「昭和生まれの左利き」たる私の中での「左利きあるある」なのですが、もしかしてこれってもう古い?
今の若い世代の「左利き」って、
もっとのびのびと「左利き」のままで生きられている?
ならやっぱり、「左側カニカンネックレス」も、需要、ある?
と
思考が一周してきたのですが
今の所そんなご要望を頂いたこともないので、
どうだろうこれ
考えすぎかしら。
どうなのかしら
悶々としていたらちゃんと眠くなってきました、よかった。
2016.11.9. nuta design
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