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ボカロリスナーを卒業する日
私は今年でボカロリスナーを卒業しようと思います。
とはいってもボーカロイドを聞かなくなるということはありません。
ただ私がボカロリスナーを自称しなくなる、というだけの話です。
その根本にあるのは創作における哲学的な話です。
ボカロリスナーの熱量についていけないからではありません。
ボーカロイドは合成音声ソフトウェアとそれに付随するキャラクター像に対する二次創作である、という考えが頭をよぎったからです。
それが良いとか悪いとかではなく、私自身がよりVRコンテンツに注力しつつある中で、自己紹介の際にボカロリスナーという文字がノイズに感じたからです。
VRユーザーはおそらくボカロリスナーよりも数は少ないですが、その中に占めるクリエイターの割合はボカロリスナーより多いと思っています。その分一次創作に影響され、一次創作に憧れ、一次創作を始める人が後を絶ちません。
私もその一人で、量産型のらきゃっとという二次創作アバターを使いながらも3Dモデリングを始め、記事を書き、架空鉄道コンテンツを作り、かつて創作折り紙をしていた時よりもずっとデジタルな一次創作をやり始めました。
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昨年の年末には企業も多く出展するVirtual Market 2022 winterで企業ワールドの一部建物のモデリングをさせていただいたり、あるいはWebメディアで色々な記事を書かせていただいたりするようになりました。
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アバターも二次創作としての利用を前提とした曖昧な利用規約の量産型のらきゃっとからより利用規約の自由度が高いアバターを使うようになりました。
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それほどに私の中での二次創作というワードがノイズに感じていたのです。
二次創作という呪いですらあったかもしれません。
しかし、持論に基づけば、結局はどんなコンテンツも二次創作だと考えうるし、作者がこれは二次創作だといえば二次創作です。なんなら今こうして書いている文章だってボーカロイドの二次創作でもあり、VRクリエイターの二次創作ととらえることもできます。
ではボーカロイドの一次創作とは何かと考えた時に、それはボーカロイドになることだったり、ボカロPになることだったり、ボカロ曲のモデルとして曲に描かれることだったり、ボカロ曲のMVを描くことだったり、ボカロ曲の歌詞を書いたり曲を作れたり、考えればボーカロイドの一次創作は無限に思いつくことができます。
そして私はこのうちボカロ曲のモデルとして曲に書かれ、ボカロPの方を伴奏にそのオリジナル曲を歌い、小説のモデルとしても書かれ、ソロライブを開きました。ある意味ボーカロイドの一次創作です。
それがきっと私にとって少しの救済だったようで、その辺りからボカロリスナーと自称することは少なくなりました。
それでもきっと私はまだ完全な解呪には至っていません。だって私が今メインで使っているアバターの衣装、あるボーカロイドの曲(二次創作)のMVに登場するヒロインの衣装の二次創作(三次創作)なんですから。
(私が好きなのはVY1V4カバーの方なので実質的に衣装は4次創作)
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この記事をボカロリスナーアドベントカレンダー12月14日担当nusaによるボカロリスナー卒業論文とします。