その⑪『スパルタンX』
性の多様性が叫ばれる今はどうかわからないが、昭和の男の子はジャッキー・チェンや少林寺拳法などのカンフー映画にこぞって憧れたものである。ファミコンソフトの『スパルタンX』はそうしたブームにあやかって作られたと思われる、横スクロールカンフーアクションゲームである(ジャッキー・チェンの映画と同題だが、内容は関係ないらしい)。
筆者も他分にもれずジャッキーさんのファンで、『酔拳』『笑拳』『天中拳』などの映画を観ていた。ただ『少林寺』も観ていたため、またもやゲーム選びで二択に陥った。ジャッキーさんの『スパルタンX』にするか、『少林寺』的な『イー・アル・カンフー』にするか?である。結局このときは両方選びきれず諦めて、ずっとあとになって『スパルタンX』を購入したのだった。その選択自体は、それで良かったと思う。
このゲームの長所は、テンポの良さだと思う。慣れてしまうとややワンパターンではあるものの、ラスボスまでサクッとクリアできるところが良い。敵を次々と倒す爽快感、個性的な各階のボスキャラクターなどもプレイ必至である。
そして本ゲーム最大のツッコミどころは、雑魚キャラの「つかみ男」である。プレイヤーに抱きつくだけで体力を吸い取るこのキャラの所業は、某漫画で言われる「サンタナ喰い」を彷彿とさせる。あなたにもぜひ、このスリルを味わっていただきたい(カンフーより、そっちかい!)。
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