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その⑰『ポートピア連続殺人事件』

『ポートピア連続殺人事件』は『ドラゴンクエスト』で有名な堀井雄二氏が、シナリオを担当されたアドベンチャーゲームである。往時のプレイヤーたちなら誰でも犯人を覚えている、有名な作品だ。筆者もご多分に漏れず、小学生のときにプレイした。最終盤まで進めることができたのだが、ある理由からクリアできなかった。その災難について書こうと思う。

この程度ならネタバレにならないと思うので書くが、この作品では終盤にダンジョンに突入することになる。筆者はここまで何とか進めることができた。ただこのゲーム、ファミコンソフトのなかでも古いだけあってセーブがない。パスワードさえ出ないのだ。そのこともあって、筆者はダンジョン内でウロウロするうちに疲れきって寝てしまったのだ。目を覚ますと、テレビには『ポートピア』のダンジョンではなくてNHKのニュースが。あれ? 僕のファミコンはどうなったの? 父に尋ねると、こう言われた。

「ああ、あれか。(電源を)消したぞ」

ぎゃああ、ガッデム!! 父はセーブできない時代のファミコンソフトの性能と、そのソフトを最終盤まで進める労力を、まったく理解していない! しかしこれは友人から借りていたソフト。あさってには、返さねばならない……。

そんなこんなで、筆者は30年経ったいまでも本作のエンディングを見た経験がない。父も数年前に亡くなったが、墓に手を合わせるとき思い出すことのひとつに、このエピソードがある。いまだにこんなことで恨まれているなんて夢にも(?)思っていないだろうが、ちびっ子ゲーマーのプレイを阻んだ罪は重い。地獄行きとは言わないが、魔界村や妖怪大魔境で反省してきなさい!!

私の拙い記事をご覧いただき、心より感謝申し上げます。コメントなどもいただけますと幸いです。これからも、さまざまな内容をアウトプットしてゆく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。