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悟塔雛樹の!!「つれづれなる松葉ガニ」

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ファミコンと翻訳関係のものを除く、エッセイ一般をこちらにまとめました。表題には深い意味が……ありません。写真と動画もあるよ!
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#学問への愛を語ろう

お経や仏典は、唱える・音読すると理解できる場合があると複数の方々(河合隼雄・司馬遼太郎)が言っている。ということは、我々がお経に漢訳で接していることにも音声的な意味があるのだろう。口語訳では伝わりにくい性質のものだとしたら、その辺りも考慮して訳されているに違いない。

いずれ詳しく書く。人間の「真面目モード」は事物に理屈を当てはめて枠を構築するが、行き過ぎると神経症になる。「ふざけモード」は当てはめた枠を外すので柔軟になるが、行き過ぎると精神病的になる。両モードを行き来して、バランスを上手く保てた場合に創造性が働くのではないか。難しいけど。

筆者は内向的な引きこもりだったので、かつて心理学や哲学のみに没頭していた。30代で自分の現実音痴に危機感を抱き、小学生用の社会科の本を購入。それを皮切りにニュースや時事問題など外界にも注目するように。反動が強すぎると現実的になりすぎるので難しいが、自分なりにバランスが取れた。

クリティカルシンキングというのが流行っている。平たく言えば「何事も鵜呑みにせず、自分のアタマで考える」こと。放送大学に「より良い思考の技法」という科目があって、この思考法を丸ごと教えているぐらいだ。一般的になれば大抵の事にツッコミを入れる筆者も、あまり変人扱いされなくなるかも。

お陰様で放送大学の今期の人類学科目、「人新世時代の文化人類学」「フィールドワークと民族誌」ともに、まあまあ良い成績で単位取得できました。ありがとうございます。

自分は「人文地理学」とやらを履修するべきでは、と思い始めている。どんな学問か詳しく知らないし、地理といえば小学生の時から嫌いであった。しかし学ぶ必然性を感じると、話は違う。まだ決めたわけではないが、思案しだしてから楽しい。精神衛生のために検討してみます。

日本は農耕的な社会なので、課題を共有し皆で解決するのが好まれるのだろう。岸見一郎『嫌われる勇気』でアドラー心理学の概念「課題の分離」が有名になったのは、「課題をそもそも共有しない」という発想が日本人には目新しかったからではないか。受け入れるかは別としても、外国に学ぶということだ。

手相占いについて、その世界観や哲学などはほとんど聞いたことがない。ただ「神秘十字線がいくつもある人は、波乱に満ちた人生を送る」とされているらしい。詳しいことはわからないが、当てはまることは当てはまる。偶然性の哲学と関連して、なかなか興味深い。

文筆家・野本響子さんの「世界から学ぶ メンバーシップ」に加入しました

こんにちは、悟塔雛樹です。この度、文筆家の野本響子さんのメンバーシップに加入しました。お知らせがてら、記事として掲載いたします。(勝手に親しみを込めて、敬称は「さん」としております。お許しください。) 月に1,200円ということで、ビンボーな筆者には安くはありません。でも野本さんは、良い意味で日本人らしくない価値観の持ち主。筆者も氏のご本を2冊ばかり拝読しましたが、膝を打つばかり。いつかメンバーシップに加入しようと決めていた次第です。 筆者のような中年の学びや文章を書くこ

MBTIという、ユング心理学をもとにした性格分類を学ぼうとした矢先、「体癖(たいへき)」という性格分類があることを知る。後者は精神科医の名越康文氏や武術研究家の甲野善紀氏の著作で知ったが、いわゆる整体に関連して野口晴哉(はるちか)という方が体系づけたらしい。知らぬ事は山とある。

アト・ド・フリース著 『イメージ・シンボル事典』(大修館書店)で誤植を見つけたので、先日出版社にお知らせした。「alcohol アルコール・酒」の項は11ページに載っているのだが、索引では77ページと記載されていたのである。この事典は30年近く使用しているが、初めて見つけた。

先日、人類学ひとつめの試験を終えた。準備時間が十分取れず、もとより再試験覚悟の上だったが、運が良ければ単位取得もあり得る。人事を尽くしたので天命を待っているところだ。

人類学をしばらく続けながら、いま検討中の本命に邁進する可能性が高い。民俗学は少し後回しになるかもしれないが、いずれ学ぶことになると思う。文系の学問がそれぞれ結びついていることは、レヴィ=ストロースの業績なども示している通りだからだ。

放送大学「総合人類学としてのヒト学」の通信指導(中間試験のようなもの)を提出完了。続いて「臨床心理学概論」からマインドフルネスの講義だけをつまみ食い。噂のマインドフルネスだが、効果ありそう。人間は時間という病いに囚われているからこそ、意図的に現在を注視する必要があるということか。