ジプシーが見つけた場所 ②
どこにいけばいいんだろう?
どうしたら私たち親子は救われるのか?
長年同じことに悩み、その悩みがある事が私の人生の基準となっていた私は”これで解決できるのでは?!”と期待して受講した手法もうまく使いこなせず最終的には心がフラフラ彷徨うジプシー状態になったのでした。
(詳しくは①を♪)
そのまま月日は流れ。
根本は何も解決されないまま過ごす日々。
当時息子との関係はそれほど良くなく、意思疎通ができず、
怒鳴り合いの喧嘩になる事もありました。
せめてここをなんとかしたい。
いい関係を築きたい!
そう思った私は、息子の誕生日に便箋3枚くらいの長い手紙を書きました。
思うこと。反省していること。感じるていること。謝りたいこと。
それらを浮かんでくる言葉のままに書きました。
渡すタイミングが掴めなくて1日の最後になってしまいましたが、ちょうど夕飯が終わり、ダイニングからリビングに移動するときに手紙を渡すと彼は、立ち止まってすぐに声に出して読み始めました。
お誕生日おめでとう!
13年間よく頑張ってきたね。
今までたくさんの苦労をして、
嫌なことも色々とあったと思います。
こんな書き出しでした。
3行ほど読むと彼は突然大きな声で泣き崩れて床に座り込んでしまいました。大粒の涙を流しながら、まだ読み始めたばかりなのに「ありがとう!ありがとう!」と、何度も言って泣いていました。
私も号泣しました。
そして、「ごめんね。」と言いながら彼を抱きしめ、2人でしばらく床に座って一緒に泣いていました。
心が動いた瞬間でした。
私たち2人の心が同時に動いて
泣きながら共鳴しているかのようでした。
この時私たちの心の距離はグッと近づき、
親子の関係は一瞬で改善されました。
本当にこの一瞬で、全く違うものになりました。
それから2年経った今でも周りから
「本当に仲がいい親子だよね!」
「息子くん、思春期なのに親を嫌がらないの?」
なんて言われるので、やはり仲がいいのだと思います。
お互いが信頼しあっている様に感じます。
親子関係はこうやって解決できたのですが、
悩みはまだまだある!
そして結構しんどい。
そう思っていた時に自然の流れで受講することになったのがヒプノセラピーでした。
毎回体の声を聞いたり、理想の人生を感じてみたり。
興味深い体験をする事ができました。
そして、「息子のために」受講するのではなく、「自分のために」ヒプノセラピーをもっと学びたいと思う様になったのです。
そう。
それまでの私は彼のため!と信じて、
自分ではなく、息子を変えようとしていました。
それが意識の向く方向が息子から自分へと自然と変わっていったのです。
ヒプノセラピーに出会って約2年。
ジプシーだった私は根をおろして生きていく場所を見つけました。
そこは暖かく居心地が良くて、いつも太陽のようにどっしりと構えながら私たちを照らし導いてくれる先生や仲間がいて、
安心と安全そして安定がありました。
そして私はその場所で、
「自分を整える」
という言葉の本当の意味を知ったように思います。
自分が整うと周りが変わる。
周りが整うと思考が変わる。
思考が変わると行動が変わる。。。
自分が整うことは、全ての始まりでした。