しっかり整理整頓!情報収集の素:なんで式看護ケアADL必要度(N4C)
はじめに
今回は患者のADLを整理するためのツールとしてなんで式看護ケアADL必要度(以下N4C:Nande Nanda Nursing Care Needs)を紹介します。
このN4Cを使用することで、各個人の受け持ち患者・チームの患者・病棟のケアをADL別に点数化し評価する事ができます。患者のADLを点数化する事で、これまで捉えにくかった患者のケアの程度や様相を見える化させる事ができます。
より多くの人の悩みを解決するために無料にしました
N4Cは看護実習や臨床の場面で患者の状態をうまく整理できない人やチームで患者の情報がうまく共有されない問題を解決するために作りました。また、より多くの人に幅広く活用してもらうため、誰もが自由に使用する事ができる様に無料にしました。
なんで式看護ケアADL必要度を制作した背景
臨床の場面でよく出会うのが、受け持ち患者の事はよく知っているけど、その他の患者の状態がいまいち分からないという状況でした。一生懸命に情報収集しても、ADLに関しては簡単な記載だったり、細かいケアの内容が無かったりと時間が過ぎるばかり…。
そこで生まれたのがこのN4Cです!最初は自分のために作った表でしたが、同じ問題を抱えている人も多くいるのではないかと思い公開する事としました。また、私が看護学生だった時にこんな表があったら実習で患者を把握するのに便利だったろうなと思います。看護学生のみなさんにも使ってもらえたら嬉しく思います。
N4Cの使い方と活用するメリット・デメリット
N4Cの使い方は、患者に行われているケアを選択するだけです。プルダウンを選択すると点数が自動で表示され自動で合計してくれます。各患者のADLがどの程度のケアであるかを点数で表す事により、一目で患者のケアの程度や様相を見い出す事ができます。
誰もが一目で患者のケアを分かる様になる事で下記に記した様なさまざまなメリットが得られます。デメリットに関しては入力に手間がかかる事ですが①予めADL項目を設定する②プルダウンの選択とする③プルダウンと同時に点数が表示されるなど手間が最小限となる工夫を施しています。
メリット
1.患者の状態やケアを的確に把握する事ができる
2.患者の課題を的確に把握する事ができる
3.患者の状態、ケアや課題をかんたんに共有する事ができる
4.定期的に活用することで患者の変化がわかりやすい
5.一目で患者の状態が分かるため時間の短縮につながる
6.点数で見える事でバランス良く受け持ち患者の割り振りができる
7.看護記録に載っていないケアが明らかになる
デメリット
1.入力が手間くらい?
N4Cの点数について
データ項目は13のカテゴリー(合計69項目)で構成されています。点数はすべてが自立していれば0点、最重度のケアであれば100点となる様に設定しています。各項目のケアは下記の見本にある様に点数に応じて軽度(0~25点)、中等度(26~65点)、重度(66~100点)の3つに分かれます。
評価項目 見本
なんで式看護ケアADL必要度の見本を紹介
パソコン入力用シート見本
手書き印刷用シート見本
なんで式看護ケアADL必要度の取得とデータ入力手順
入力手順はこちらの動画で確認ください。(You Tube 32秒)
ケア点数一覧表と手書き印刷用シートの出し方はこちらの動画で確認ください。(You Tube 18秒)
入力手順はわかりましたか?
試しに使ってみたいと思った方は下のダウンロードボタンをクリックして、N4Cを使用してみてください。
おわりに
1人でも多くの人のお役に立てば幸いです。
引き続き、なんでなんだナーシングをよろしくお願います。
情報収集の素:なんで式看護ケアADL必要度(N4C)テーマ曲
以下、マガジン・メンバーシップ追加のため有料設定となっていますが続きはありません。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?