【完全公開はnoteだけ!!】あっという間にすぐ書ける！頻尿のらくらくアセスメント

2024.11.12更新

「あっという間にすぐ書ける！○○のらくらく系アセスメント」は、誰でもすぐに質の高いアセスメントができる様に作成しています。アセスメントに関する詳しい内容はなんでなんだの看護過程ガイドブックを参照ください。また、もっと楽々コピペで立案！○○の看護計画やサクッとまるわかり！○○の看護診断と一緒に使うとより効果的にご活用いただけます。

-看護実習のすべてがわかる！-なんでなんだの看護過程ガイドブック

しっかり整理整頓！情報収集の素：ゴードンの機能的健康パターン

しっかり整理整頓！情報収集の素：ヘンダーソンの看護の基本となるもの

コピペでかんたん立案！標準看護計画一覧【検索用】

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頻尿を評価する領域

ゴードンの機能的健康パターン：排泄パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求：身体の老廃物を排泄する

頻尿とは

排尿回数が多い状態を頻尿と言う。
夜間の排尿回数が多い場合は夜間頻尿と言う。
一般的な1日の排尿回数は5～7回（日中5～6回、夜間0～1回）であるため、それ以上を頻尿と言うが個人差がある。また、本人が尿が近いと感じる場合にも頻尿と言える。頻尿の際の尿量は原因によって様々である。

排尿のしくみ
※詳しくは以下を参照してください。
排尿障害に関するQ&A　看護roo!
・排尿にはどんな神経が関係しているの？
・3つの神経と排尿との関係は？
排尿はどのような仕組みで行われるの？　看護roo!

頻尿に必須の情報収集項目

頻尿の原因
-神経系疾患（神経因性膀胱）
・大脳レベルの障害（脳血管障害、パーキンソン病、多系統萎縮症など）
・脊髄レベルの障害（脳腫瘍、脊髄損傷、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、二分脊椎、多発性硬化症など）
-膀胱、尿道疾患
・尿路感染症（膀胱炎、尿道炎）
・間質性膀胱炎
・膀胱結石
・膀胱腫瘍
・低コンプライアンス膀胱（糖尿病、末梢神経障害（核下型）における神経因性膀胱、放射線治療、骨盤手術、膀胱結核、BCG注入後の萎縮膀胱）
-前立腺疾患
・前立腺炎
-女性生殖器疾患
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・子宮頸がん
・女性ホルモン（エストロゲン）欠乏
-その他
・糖尿病
・多尿
・薬剤性（排尿障害治療薬による畜尿症状）
・睡眠障害
・心因性（強いストレスを感じる状況、緊張する状況など）
・加齢
・過剰な水分摂取
・利尿作用のある飲み物（コーヒー、お茶、アルコールなど）
・低温環境、寒冷刺激、体温低下

排尿状況、排尿状況の変化

尿量、性状

排尿時痛

残尿感

水分出納バランス

頻尿の随伴症状の有無と程度（排尿時痛、陰部のびらん、失禁関連皮膚炎（IAD）、不安、イライラ感、不眠、集中力低下、疲労感、ボディイメージ混乱、自尊感情の低下など）

頻尿に関する検査データ（尿検査、尿培養検査、血液検査（BUN、尿酸、血性クレアチニン、電解質、血糖、PSAなど）、膀胱機能検査、腎機能検査、膀胱・尿道造影、膀胱鏡、尿道鏡など）

頻尿に対する治療の有無（薬物療法、排尿管理、膀胱訓練などのリハビリテーション）

頻尿に対する治療の効果

頻尿に対する患者や家族の反応

頻尿のアセスメント定型文

アセスメントの基本的な流れと書き方

アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である（正常ではない）。

2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。

3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

現在、【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

今後、患者の【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

作成の方法

・1～4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【　】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・（　）は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。

1.患者の状態の判断

■患者の状態
Aさんは【いつから】、【頻尿がはじまった時の状況を記入】となり、【頻尿になってから現在までの経過を記入】。現在は【頻尿の詳しい状況を記入】である。また、頻尿に伴う【排尿時痛、陰部のびらん、失禁関連皮膚炎（IAD）、不安、イライラ感、不眠、集中力低下、疲労感、ボディイメージ混乱、自尊感情の低下など】の随伴症状が見られている。

検査データは、【異常な検査データ記入】が異常な数値を示している。

（頻尿に対して肯定的な意見の場合）
Aさん（Aさんの家族）は頻尿について【患者の反応（家族の反応）】と話しており、【頻尿の全体または一部（具体的に）】を肯定的に捉えている。

（頻尿に対して否定的な意見の場合）
Aさん（Aさんの家族）は頻尿について【患者の反応（家族の反応）】と話しており、今の状態に対して【辛さ・苦しみなどの感情】を訴えている（吐露している・と思っている）。

■介入の有無
現在、頻尿に対して【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分でない。（頻尿は続いている。）

現在、頻尿に対して【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。

現在、頻尿に対しての治療やケアは行われていない。

■適切・不適切の判断
（ゴードンの場合）
これらの事から、頻尿である現在の状態は適切な状態とは言えない。
（ヘンダーソンの場合）
これらの事から、頻尿である現在の状態は異常な状態である。（正常な状態とは言えない。）

2.根拠の記載

■大脳レベルの障害による頻尿（神経系疾患（神経因性膀胱））

この頻尿は【脳血管障害、パーキンソン病、多系統萎縮症など】により大脳にある上位排尿中枢から脊髄中枢の下位排尿中枢に至るまでの遠心性の抑制経路に障害が起きた事によって過活動膀胱になった事で生じている。

■脊髄レベルの障害による頻尿（神経系疾患（神経因性膀胱））

この頻尿は【脳腫瘍、脊髄損傷、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、二分脊椎、多発性硬化症など】により頚髄神経から脊髄中枢の下位排尿中枢に至るまでの神経経路に障害が起きた事によって過活動膀胱になった事で生じている。

■尿路感染症による頻尿（膀胱、尿道疾患）

この頻尿は【膀胱炎、尿道炎】の急性炎症により膀胱粘膜が充血する事によって膀胱求心路（知覚神経）が亢進して膀胱の感覚閾値が低下し、少量の畜尿でもすぐに尿意を感じてしまう膀胱刺激症状により生じている。

■間質性膀胱炎による頻尿（膀胱、尿道疾患）

この頻尿は間質性膀胱炎の慢性炎症により膀胱粘膜が変性する事によって膀胱求心路（知覚神経）が亢進して膀胱の感覚閾値が低下し、少量の畜尿でもすぐに尿意を感じてしまう膀胱刺激症状により生じている。