【完全公開はnoteだけ!!】あっという間にすぐ書ける!胸痛のらくらくアセスメント
「あっという間にすぐ書ける!○○のらくらく系アセスメント」は、誰でもすぐに質の高いアセスメントができる様に作成しています。アセスメントに関する詳しい内容はなんでなんだの看護過程ガイドブックを参照ください。また、もっと楽々コピペで立案!○○の看護計画やサクッとまるわかり!○○の看護診断と一緒に使うとより効果的にご活用いただけます。
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なんでなんだナーシングの使い方は以下の様な流れになっています。
胸痛を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:認知-知覚パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:「病理的状態」、「移動する、好ましい肢位を保持する」、「眠る、休息する」、「適切な衣服を選び、着たり脱いだりする」など
※胸痛は疾患や患者の状態に応じてその他の領域に入る事があるので、上記の領域にこだわらないようご注意ください。
胸痛とは
胸痛とは、胸部に起きる痛みの事を言う。
胸痛のしくみについては以下を参照してください。
胸痛に関するQ&A 看護roo!
胸痛の分類
胸痛の分類については以下を参照してください。
胸 痛(胸部不快感) 全国健康保険協会
※疾患による分類、胸部の部位による分類、胸痛の持続時間からの分類、胸痛の類型化(しぼり込み)が載っています。
胸痛に必須の情報収集項目
胸痛の原因
-循環器疾患
・狭心症
・心筋梗塞
・心膜炎
-血管疾患
・急性大動脈解離
・肺血栓塞栓症
・肺高血圧
-呼吸器疾患
・気管支炎
・肺炎
・肺がん
・胸膜炎
・膿胸
・気胸
・縦隔炎
・縦隔腫瘍
-消化器疾患
・マロリーワイス症候群
・食道アカラシア
・非びらん性逆流性食道炎
・びらん性逆流性食道炎
・胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍
・胆石症、胆嚢炎
-神経、筋骨格系疾患
・帯状疱疹
・胸部骨折(肋骨骨折、胸骨骨折)
・頚椎椎間板ヘルニア
・脊椎圧迫骨折
-心因性疾患
・心臓神経症による胸痛
・過換気症候群による胸痛
胸痛が始まるタイミング、経過時間
胸痛の部位、程度、どんな痛みか
心音、心雑音の有無
浮腫の有無
頸動脈の怒張の有無
呼吸音、左右差
咳嗽・喀痰の有無
胸痛の随伴症状(悪心・嘔吐、嚥下困難、食欲不振、呼吸困難、喘鳴、不眠、不安、イライラ、抑うつ、意欲低下、集中力低下など)
胸痛に関する検査データ(血液検査、動脈血ガス分析、心電図、レントゲン、心エコー検査、CT、MRI、心血管造影検査、冠動脈造影検査、喀痰検査、気管支鏡など)
バイタルサイン
意識レベル
水分出納バランス
食事摂取状況
排尿状況
排便状況
ストレスの有無、程度
情動の変化(イライラ、泣く、不安など)
胸痛に対する治療の有無(安静療法、薬物療法、酸素療法、救命救急処置)
胸痛に対する治療の効果
胸痛に対する患者や家族の反応
胸痛のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により 【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつから】、【胸痛が生じた時の状況を記入】となり、【胸痛が生じてから現在までの経過を記入】。現在は【胸痛の詳しい状況を記入】である。また、胸痛に伴う【悪心・嘔吐、嚥下困難、食欲不振、呼吸困難、喘鳴、不眠、不安、イライラ、抑うつ、意欲低下、集中力低下など】の随伴症状が見られている。
検査データは、【異常な検査データ記入】が異常な数値を示している。
(胸痛に対して肯定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は胸痛がある今の状態について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、胸痛について肯定的に捉えている。
(胸痛に対して否定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は胸痛がある今の状態について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、【辛さ・苦しみなどの感情】を訴えている(吐露している・と思っている)。
■介入の有無
現在、胸痛に対して【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分でない。
現在、胸痛に対して【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
現在、胸痛に対しての治療やケアは行われていない。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、胸痛とそれに伴う弊害が見られている現在の状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、胸痛とそれに伴う弊害が見られている現在の状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
■狭心症による胸痛(循環器疾患)
労作時狭心症
この【労作時、突然、出現するタイミングを記入】、【前胸部、左胸部、心窩部、具体的な部位】に出現【する、した】【数分、痛みの経過時間を記入】の【圧迫感、絞扼感、灼熱感、強い不快感、患者の痛みの表現】は【高コレステロール、肥満、運動不足、ストレス、喫煙など】による冠動脈の粥状硬化により冠動脈内が狭窄して血液の供給が不足する事によって【労作、排便、入浴、運動、その他の動作を記入】時に心筋に十分な酸素が供給されない事で生じている。
異型狭心症
この【就寝中、夜間、明け方、突然、出現するタイミングを記入】、【前胸部、左胸部、心窩部、具体的な部位】に出現【する、した】【数分、痛みの経過時間を記入】の【圧迫感、絞扼感、灼熱感、強い不快感、患者の痛みの表現】は【高コレステロール、肥満、ストレス、喫煙、過度の飲酒、寒冷、過換気など】の刺激により冠動脈内が攣縮して血液の供給が不足する事によって心筋に十分な酸素が供給されない事で生じている。
■心筋梗塞による胸痛(循環器疾患)
この【突然、出現するタイミングを記入】、【前胸部、具体的な部位】に出現【する、した】【30分~1時間程度、痛みの経過時間を記入】の【圧迫感、絞扼感、灼熱感、強い不快感、患者の痛みの表現】(と左肩~左腕上肢への放散痛)は冠動脈の粥状硬化が崩壊して形成された血栓が冠動脈を閉塞して血液の供給が途絶する事で心筋への酸素が供給されない事、それに伴い心筋が壊死した事で生じている。
■心膜炎による胸痛(循環器疾患)
この【呼吸、体動、咳、嚥下で痛みが変動する、出現するタイミングを記入】、【前胸部、具体的な部位】に出現【する、した】【持続的な、間欠的な、患者の表現】【鋭い痛み、患者の痛みの表現】(と左肩への放散痛)は【ウイルス感染、細菌感染、腫瘍、リウマチ熱、腎不全、リウマチ、膠原病、外傷など】により心膜に炎症が起きた事、それに伴い浸出液が貯留して心膜が伸展した事で生じている。
■急性大動脈解離による胸痛(血管疾患)
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