もっと楽々コピペで立案!尿失禁の看護計画
2024.8.23更新
尿失禁の看護計画
<定義>
尿失禁とは、自分の意思に関係なく尿が漏れてしまう状態を言う。
尿失禁の分類
尿失禁は病態に基づいて5つに分類される。
-腹圧性尿失禁:咳、くしゃみ、立ち上がる、運動するなどした際に生じる一時的な腹圧上昇により膀胱が収縮しないにもかかわらず尿が漏れてしまう失禁の事。
-切迫性尿失禁:畜尿時に不随意な排尿筋の収縮が起きて急激かつ強い尿意(尿意切迫感)が出現し、同時または直後に尿が漏れてしまう失禁の事。
-混合性尿失禁:腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状がある失禁の事。
-溢流性尿失禁:排尿筋の収縮力低下や下部尿路閉塞などの排尿障害により膀胱に尿が充満した後、膀胱内圧が尿道の抵抗よりも上昇する事によって尿が溢れ出る失禁の事。
-機能性尿失禁:運動機能障害によって排尿がうまく行えない・時間がかかる、認知機能の障害によってトイレの場所が認識できない・排尿動作が行えないなど膀胱の機能とは関係なく尿が漏れてしまう失禁の事。
-反射性尿失禁:下位の排尿中枢が損傷する事により排尿の兆候や尿意がないにもかかわらず膀胱にある程度の尿が溜まると膀胱収縮反射が不随意に起きて尿が漏れてしまう失禁の事。
排尿のしくみ
※詳しくは以下を参照してください。
排尿障害に関するQ&A 看護roo!
・排尿にはどんな神経が関係しているの?
・3つの神経と排尿との関係は?
排尿はどのような仕組みで行われるの? 看護roo!
看護計画
疾患:
既往歴:
治療内容:
目標
尿失禁の回数が少なくなる
尿失禁がなくなる
尿失禁に対してセルフマネジメントできる
尿意を他者に伝える事ができる
排尿パターンを把握する事ができる
排尿パターンが分かり早めにトイレに行く事ができる
尿失禁に伴う随伴症状が起きない
尿失禁に伴う症状が軽減する(無くなる)
O-P
1.尿失禁に影響する因子
-疾患
-年齢(加齢)
-骨盤底筋群の低下
-運動機能障害
-認知機能障害
-膀胱留置カテーテル抜去後
-妊娠、出産
-薬剤
2.検査データ
-尿検査:尿量、性状(色、混濁の有無など)、尿比重、尿沈査(赤血球、白血球、結晶、上皮細胞、細菌など)、尿生化学(Na、K、Cl、Ca、尿素窒素、尿糖、尿蛋白など)
-尿培養検査
-残尿測定
-血液検査:Na、K、Cl、Ca、血糖、浸透圧、ADH、TP、BUN、クレアチニン、Ht、Hb、WBC、 CRPなど
-腹部超音波検査
-レントゲン(腹部、腎部など)
-腎盂造影、尿管造影、膀胱造影、尿道造影など
-膀胱鏡、尿道鏡など
-膀胱内圧測定、尿道抵抗測定、尿流量測定など
-1時間パッドテスト(尿失禁定量テスト)
質問票(評価表)
-過活動膀胱症状スコア(OABSS)
-OAB-q
-夜間頻尿特異的QOL質問票
-間質性膀胱炎症状スコア
3.バイタルサイン
4.意識レベル
5.認知力、理解力
6.ADL
7.飲水量、飲水内容(お茶、コーヒー、炭酸飲料、アルコールなど)
8.食事摂取量、食事内容(食事から摂取できる水分量、利尿作用のある食べ物の有無)
9.水分出納バランス
-IN(経口摂取量、輸液量、胃ろうなど)
-OUT(尿量、ドレーン類からの排液量)
10.排尿状況、排尿状況の変化(健康時と現在で比較)
-排尿回数
-排尿時間
-1回の尿量
-尿の性状
-排尿時の違和感、排尿時痛の有無
-残尿、残尿感の有無
-排尿する場所、環境
-排尿する際に使用する物品の有無(おむつ、パッド、尿器、導尿物品など)
-排尿する際に使用する補助具や自助具の有無
-下衣の種類、形状
-排尿方法(おむつへの失禁、導尿、尿器、ポータブルトイレ、トイレ)
-排尿動作(動作、バランス、腹圧の有無)
11.尿失禁時の状況
-尿失禁する時間、タイミング
-尿意切迫感の有無
-尿失禁量
-尿失禁した際の対処方法
12.尿失禁に関連した随伴症状の有無と程度
-陰部のびらん
-IAD
-不安
-イライラ感
-不眠
-集中力の低下
-疲労感
-ボディイメージの混乱
-自尊感情の低下
13.尿失禁に対する治療の有無
-排尿管理
・排尿状況の把握
・飲水制限(飲水コントロール)
-リハビリテーション
・骨盤底筋訓練
・膀胱訓練
-薬物療法
・抗コリン薬
・β3アドレナリン受容体作動薬(β3作動薬)
・漢方
・その他
-生活習慣改善に向けた尿失禁予防に対する教育
・飲水制限(飲水コントロール)の方法
・アルコール、カフェイン制限
・排尿指導
・リハビリ指導
14.尿失禁に対する治療や教育の効果
15.精神状態
16.心理状況
17.尿失禁に対する思い
18.尿失禁についての理解
T-P
1.すぐに排尿できる様に環境を整える
-トイレに近い部屋にする
-必要時な場合、トイレまでの順路に目印をつける
-排尿方法に応じた必要物品を準備する(導尿物品、尿器、ポータブルトイレなど)
-乗り降りしやすいベッドにする
-杖や車いすをすぐに使える様にセットする
2.着脱しやすい衣服を選択する
3.水分出納バランスや排尿パターンに応じて飲水量を調整する
-時間毎の飲水量を決める( 時間毎に ml飲水する)
-1回の飲水量を少なくして回数を増やす
-就寝前の飲水を少なくする
4.排尿パターンを把握するために排尿状況を記録してもらう(できなければ介助する)
-排尿回数
-排尿時間
-1回尿量
-尿の性状
-排尿時の違和感、排尿時痛の有無
-残尿の有無
-尿失禁の有無
5.排尿パターンに沿った排尿時間を検討する
6.排尿時間になったら排尿する様に促す(トイレに誘導する)
-日中( 時 時 時 時 時 時 時)
-夜間( 時 時)
7.残尿感がある場合、排尿直後に残尿測定を行う
8.尿失禁した場合、速やか失禁対応を行う(できなければ介助する)
-具体的な方法:
-具体的な方法:
-具体的な方法:
※看護roo!「排泄ケア」の検索結果を参照する
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