もっと楽々コピペで立案!非効果的健康管理:副腎皮質機能低下症(副腎不全)の看護計画(ACTH低下症、下垂体性副腎皮質機能低下症、アジソン病)
2024.8.17更新
非効果的健康管理:副腎皮質機能低下症(副腎不全)の看護計画(ACTH低下症、下垂体性副腎皮質機能低下症、アジソン病)
<定義>
非効果的健康管理とは、疾患によって医療処置・症状の管理・身体機能の維持などを必要とする患者やその家族が必要な処置やケアを行う事が困難あるいは不十分であり、望む生活ができない状態を言う。
<「非効果的健康維持」と「非効的健康管理」の使い方の違い>
「非効果的健康維持」は喫煙、運動不足や過食・偏食などの不健康な生活習慣を変えたいと願っている個人に用いられ、発病を予防するための1次予防の場合に使用する。
「非効的健康管理」は疾患や健康管理に関する教育が必要な患者に使用する。
<副腎皮質機能低下症の分類:原因>
下垂体性(続発性/中枢性)副腎皮質機能低下症
原因:下垂体線種、頭蓋咽頭腫、胚細胞腫、転移性腫瘍、結核、ヒストプラズマ症、自己免疫下垂体炎、下垂体梗塞、シーハン症候群、下垂体卒中、下垂体茎断裂、放射線治療、ACTH単独欠損症、頭部外傷
原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)
原因:単独副腎炎、自己免疫性多内分泌腺症候群Ⅰ型・Ⅱ型、結核、ヒストプラズマ症、クリプトコッカス症、HIV感染、AIDS、梅毒、転移性副腎腫瘍、副腎出血、副腎梗塞、薬物など
看護計画
疾患:
既往歴:
治療内容:
目標
自己管理に必要な知識や技術を習得できる
問題点に気づき対処できる
必要な支援を受けられる
O-P
1.検査データ
-血液検査(一般):ナトリウム、カリウム、尿素窒素、白血球(好酸球)、血糖値、血清鉄、Hb、動脈血ガス分析
(異常所見:低ナトリウム血症、高カリウム血症、高尿素窒素血症、好酸球増加、低血糖、正球性貧血、代謝性アシドーシス)
-血液検査(内分泌):血中コルチゾール、血漿ACTH、抗副腎抗体
(異常所見:早朝血清コルチゾール低値、血中ACTH高値、抗副腎抗体陽性)
-尿検査:尿中コルチゾール
(異常所見:尿中遊離コルチゾール低下)
-負荷試験:迅速ACTH試験
2.結核の既往(検査:ツベルクリン反応、胸部レントゲンの石灰化所見)
3.ADL・IADL
4.認知力、理解力
5.バイタルサイン
6.副腎皮質機能低下症(副腎不全)の症状の有無、程度
-代謝全般(グルココルチコイド欠乏症状)
・易疲労感
・脱力感
・筋力低下
・筋肉痛、関節痛
・低血圧
・発熱(微熱)
-消化器症状(グルココルチコイド欠乏症状)
・食欲不振
・体重減少
・悪心
・嘔吐
・腹痛
・下痢
-糖代謝異常(グルココルチコイド欠乏症状)
・低血糖
-精神異常(グルココルチコイド欠乏症状)
・抑うつ
・不安
・無気力
・無力顔貌
・嗜眠
・性格変化
-電解質異常(ミネラルコルチコイド欠乏症状)
・低ナトリウム血症
・高カリウム血症
-副腎アンドロゲン低下(アンドロゲン欠乏症状)
・腋毛、恥毛の脱落
・性欲低下
・皮膚乾燥
-ACTHの増加
・皮膚、関節、爪床、口腔内の色素沈着
7.合併症の有無
-急性副腎クリーゼ
8.食事摂取量、食事内容
9.嗜好、偏食の有無
10.水分摂取量
11.水分出納バランス
12.体重、体重の変化
13.排尿状況
14.排便状況
15.安静度
16.活動量
17.睡眠状況
18.治療内容
-薬物治療
・副腎皮質ホルモン製剤(ステロイド薬)
・副腎皮質ホルモン製剤(ステロイド薬)の副作用
19.服薬状況
20.服薬管理状況
21.疾患について誰にどの様に説明されているか
22.疾患、治療に対する受け止め方
23.疾患についての理解
24.治療についての理解
25.不安に思っていること
26.ストレスの有無、対処方法
27.セルフマネジメントの内容
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
28.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活(回数など)
-喫煙、飲酒の有無
-運動量、運動習慣
-自宅・地域の環境
-職業
-経済状況
29.家族のサポートの有無、状況
30.家族の知識、理解
31.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供
T-P
1.転倒しない様に環境を調整する
※コピペでかんたん立案!身体損傷リスク状態:転倒転落の看護計画を参照する
2.易疲労感が強い場合は安静を促す
3.易疲労感に応じて必要な動作を介助する
-できる事は自身で行う様に声掛けする
-できない事は介助する
4.状態に応じて以下のケアを選択する
-安静
-運動・機能訓練
・関節可動域訓練
・マッサージ
・筋力増強運動
・リハビリスタッフと連携し、患者に合わせた適切な運動が行える様に調整する
・ADL訓練
5.筋肉痛や関節痛がある場合、疼痛の管理を行う
※時期に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!安楽障害:急性疼痛の看護計画
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