看護師は使い捨て?学校増やしても解決しない現実、現場サポートの欠如が悲劇を生む
看護大学や看護学校が増加している一方で、毎年多くの看護師が離職し、潜在看護師(看護師免許を持っているが看護の仕事をしていない人)が約70万人もいるという現実。
この矛盾は、看護業界が抱える根深い問題を浮き彫りにしています。
今回は、この状況をいくつかの視点から掘り下げ、個人でできる介入策を含めた解決への取り組みについて考えます。
1. 看護師不足と教育機関の増加の関係
看護師不足が叫ばれる中で、看護師を育成するための教育機関が増加しているのは、一見理にかなっているように思えます。
日本では高齢化が進み、医療ニーズが高まる一方で、現場では看護師の数が足りず、慢性的な人手不足が問題視されています。
国や教育機関が看護師の数を増やそうとしているのは、当然の対応とも言えるでしょう。
しかし、現場の看護師不足を「看護師の数が単純に足りない」という視点だけで捉えるのは問題の本質を見逃しています。
なぜなら、看護師が辞めていく原因を解決しなければ、いくら新しい看護師を輩出しても定着しないからです。
教育機関を増やしても、現場の環境やサポート体制が整っていなければ、離職率が高まり、潜在看護師が増え続けるだけです。
2. 過酷な労働環境による看護師の離職
看護師が現場を去る最大の理由の一つは、過酷な労働環境です。
長時間労働や夜勤、慢性的な人手不足、過度な責任感、そして患者や家族との複雑な人間関係。
これらが重なることで、看護師は心身ともに大きなストレスを抱え、次第にバーンアウトしてしまいます。
看護師の仕事は命に直結する責任が伴い、現場でミスが許されない厳しい状況です。
特に、新人看護師は十分なサポートを受けられずに過酷な労働環境に直面することが多く、これが離職の主な原因となっています。
また、教育の現場で学んだ理想と現実のギャップが大きいため、仕事への失望感や不安感が増し、辞めていく看護師が後を絶ちません。
3. 潜在看護師が70万人もいる理由
潜在看護師が現場に戻らない最大の理由は、彼らが看護師として働いていた時に抱えたストレスや不安が復職への大きな障壁となっていることです。
ライフイベント(出産や育児、介護)を理由に一度職場を離れた後、現場に復職したいと思っても、長時間労働や夜勤の負担、サポートの不足が大きな壁となっているのです。
また、看護師不足が進む中、復職しても再び過酷な環境で働かざるを得ないという認識が強いため、潜在看護師たちは躊躇してしまうことが多いです。
こうした状況を変えるには、現場環境を改善するだけでなく、潜在看護師が自信を持って復職できるための支援が重要です。
4. 教育と現場のギャップ
看護学校や大学で学ぶ知識や技術は重要ですが、実際の現場ではそれ以上に複雑なスキルが求められます。
多くの教育機関では、現場での過酷な労働環境や、看護師同士のコミュニケーションや連携といった対人スキルが十分にカバーされていません。
そのため、新人看護師は現場でのストレスに対処する術を持たず、不安に押しつぶされることが多いです。
また、教育では患者とのコミュニケーションが重視される一方で、看護師同士のチームワークや、同僚との関係を構築するスキルが十分に教えられていないことが、現場でのストレスをさらに増幅させる要因となっています。
個人でできる介入策 - 自己学習支援プラットフォームの活用
個人でできる介入策として、私が開発している看護師の自己学習支援プラットフォームは、看護師が効率的に学べる環境を提供し、現場のサポート不足を補います。
離職や潜在看護師の増加を抑えるため、以下の方法で支援します。
効果的な自己学習の支援
短時間でも効率的に学べるコンテンツと進捗管理機能を提供し、学習の「見える化」を実現。理解度に応じたフィードバック機能も備えています。潜在看護師の復職支援
最新の医療知識やスキルをオンラインで学べる場を提供し、復職への不安を軽減します。新人看護師のサポート
新人看護師が無理なく学べる環境を整え、現場での経験を理論的知識で補強し、自信を持って仕事を続けられるようサポートします。学習環境の改善
隙間時間で学習できるよう設計されており、自己学習の負担を軽減します。
まとめ
看護師不足や潜在看護師の増加といった問題を解決するには、制度改革だけでなく、個々の看護師や潜在看護師が安心して成長できる環境を作ることが必要です。
私が開発している看護師の自己学習支援プラットフォームは、看護師が自信を持って学び続けられる環境を提供し、現場の負担を軽減するための重要な一歩となります。
これにより、看護師が自分のペースで無理なく学び、復職やキャリアの継続を支援することで、離職率の低下や潜在看護師の復帰促進に繋がることを目指しています。
今後も、学びやすい環境づくりを通じて、看護師の皆さんのキャリアをサポートしていきたいと思います。
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