1人が好きだった私が結婚した話
人が苦手、1人が楽。
ずっと自分のことだけで精一杯だった。
10代からパニック障害を患い、仕事は3年も続かない。
世間からみたら社会不適合者だった。
ただ持ち前の明るさと初対面でも積極的にコミュニケーションを取っていく強さを活かして、いろんな人と話し聞きどんどん出会いを広げていった。
でもやっぱり誰かと一緒にいると疲れてしまい、あーこのまま彼氏…いや結婚も出来ないかもな。
なんて諦めの気持ちで満たされない日々を過ごしていた。それでも毎日のように遊んで喋ってバカやれる友達がいたから寂しくはなかった。
そんな時、友達作りから始めればいいんじゃないか?と思い友達を誘ってノリと勢いでフットサルのサークルに参加した。
フットサルサークルは男性がほぼで、2、3人女性がいるくらい。
そこに私たちは飛び込んだ。
ただフットサルを楽しくやりたかったし体を動かしたかった。
この時に入っていたサークルは合わず、仲のいい仲間たちで自分たちのチームを作って再びフットサルに励んだ。
(いうても私はただ移籍しただけ笑)
そこで出会った20代前半の男性が後の夫となる人物になるのである。
私は初めて彼と会った時に若い割にはしっかりしてるけど、人付き合いが苦手なタイプだなと感じた。
なんか私と似ているところあるかもしれない。
せっかく来てくれたから仲良くなりたいなーそんな軽い気持ちで積極的に話しかけていった。
年下なのに妙に落ち着いているしかつノリもいい。
何より1人の時と同じくらい一緒にいて楽しかった。
男性と接してて初めての感覚だったのを覚えてる。
そして今では夫婦となっている。
1人が好きで人付き合いが苦手な私が結婚した。
自分の人生で1番びっくりしている。
相変わらずお互い喋らずにやりたいことやって寂しくなるとウザ絡みするような丁度いい距離感で過ごせている。
もちろん楽しさは1人でいる時よりも2倍楽しい。
あの頃の私に伝えるとしたらこう言うだろう。
「あなたはこれから素敵な男性と出会う。
理想の男性ではないけれど私のことをとても大事にしてくれる。だから決して怖がらずその持ち前の明るさとコミュニケーション能力でいろんな人と話していくんだよ」と。
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