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ワイン界のBanksy 【Alias(匿名)】という名のワイン
「俺たちのミッションは、次世代ワイン界のロックスターになるべく、つまみを最大まで回した大音量のアルコールを届けることさ。もし、このワインがやかましく聞こえるようなら、あんたはもう老いぼれさ。」
【Alc by Vol】アルコールバイボリュームというアメリカのワインメーカーからのメッセージです。
ワインの裏面のラベルに、
【Alc by Vol】と記載さているのを、なんとか見つけられはするものの、
アルコール度数を示す何かなのか、と間違えてしまうほど、
わかりにくすぎるメーカー名です。
「大音量のアルコール」という意味なんですね。
だいぶトンガっております。
ただでも、こういうRage againstしているセンス、自分嫌いじゃないんですよね(笑)
1. ワインにおいて、【情報を味わっている】という事情
一体彼らは何にRage against(抵抗)しているのかというと、
ワインとはもはや、「味そのものよりも、情報を味わう為のものである」
この事に対して彼らはパンクロックしている、という事です。
あの有名なオーパスワンはなぜ美味しいのか?
また、なんで他のワインと比べて高いのか?
その疑問について興味が湧いて、自ら調べ始める方はきっと本当の意味でワインがお好きな方なのかも知れませんが、
大半の方は、
「流石オーパスワンだから美味しいね!」
「めちゃくちゃ飲みやすい!」
となるはずです。
無理もなく、当然の事だとおもいます。
そもそも、
「まぁ嫌いじゃないけどワインはそこそこ飲みます」
くらいの方だったり、
「それにしてもオーパスワンは高すぎて自分じゃ買わないよ」
くらいの方だったら、なぜ美味しいのかとか高いのかという詳細については、はっきり言ってマニアックな世界です。
「オーパスワンだから美味しい」
この事だけ知っていれば充分です。
めったにない高級なワインを飲んだという経験をしたその人は、また他の誰かに、
「やっぱり流石オーパスワンは美味しかったよ」
という情報をどんどん広めていく事でしょう。
2. ブラインドで飲む事にこそ、本当の美味しさがある
【Alc by Vol】彼らはそれは違うんじゃないかと。
そもそもワインというもの作っている我々が、本当に提供したいと思っている価値とは違う、と言いたいわけです。
純粋に美味しいと思ってもらいたい。
ひとたびそれが美味しいと評判になってくれば、
【エイリアス(匿名)】という名前すらも問題な情報の一つに、結局はなり得るのでしょうが、
それは彼らの意志には反する、というメッセージを持つワインなのです。
先入観を捨てて、まずは飲んでみていただきたいですね。
誰かと一緒に飲まれる時に、どんなワインなのかは全く明かさずに、
お相手が「何これ?美味いじゃん!」と、言ってもらえたとしたら、
それこそこの造り手の狙い通りにいったという事になるわけです。
3. 間違いなく美味い、飲むべきALIASシリーズ
Sauvignon Blanc
¥2200
Chardonnay
¥2200
Pinot Noir
¥2508
Merlot
¥2068
Cabernet Sauvignon
¥2200