『明日の食卓』椰月美智子
🤱あらすじ🤱
同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。愛する我が子に手を上げたのは誰か―。どこにでもある家庭の光と闇を描いた、衝撃の物語。─BOOKデータベースより
🤱感想🤱
ラストの展開が、まさかのまさかのまさかだった!
作者の物語の構成と描き方に脱帽する。
本書はどこの家庭にもある何気ない日常を切り取っている。
冗談抜きで、どこにでもあるリアルな家庭を、だ。
そして、息子を愛する3人の母親のドタバタの毎日、学校関係の付き合い、9才という自分の意のままにならない年齢の我が子に戸惑う。
正直、読んでいて母親になりたくないと思ってしまいました…
それくらい悲惨で、そして夫たちは無駄にプライドが高く幼稚だったからです。
これが、日本の子育ての現状なんだと思いました。
そして、母親のイライラは募り、遂に事件が起こる。
穏やかな読書から一変、奈落の底に突き落とされました。心に鉛が落ちたように重くて苦しかったです…
でも、作者は最後には救いを与えてくれました(中には救いとは思えない甘いものもあったが…)
だから、一人でも多くの人に読んで欲しいです。そして、特にお子さんをお持ちの方ならかなり染みる話かもしれないです。
菅野美穂、高畑充希、尾野真千子出演で、2021年5月28日映画化予定
『明日の食卓』椰月美智子
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?