『薬指の標本』小川洋子
✋あらすじ✋
楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。─「bookデータベースより」
✋感想✋
いつぞやの読書会で紹介された作品です📕
この度積読から読むに至りました🙂
なくなっていく大切なものたち、閉じ込めておきたい喪失、遺しておく、そして覚えてもらえる喜び…
とでもひと言では言い表せない、不思議な、はじめてに近い物語でした。
そして、少し不気味です怖かったです。
自らを差し出す奉仕の姿勢が。
また、村上春樹さんの世界観にも共通する部分があると思いました。
少し変わった読書をしたい方におすすめです🙂
『薬指の標本』小川洋子
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