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『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ
📸あらすじ📸
田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは…?瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。─本作あらすじより
📸感想📸
文章が瑞々しい!
一つ一つの場面を丁寧に表現されていて、こんな作家さんはじめて!と言いたい所だが、『何者』、『何様』、『チア男!』は既読っていう。
なんだろう…。作者が19歳の時の作品ということもあってか、若さが溢れてて、学校という組織が自分達の全てで、「上」だとか「下」だとかでヒエラルキーができてて、窮屈で…
きっと、そのときしか書けない作品。ティーンの時しか感じれないものがたくさんつまっていました!
文庫化にあたって、最終章の東原かすみが追加されたようですが、菊池宏樹の章のまま終わった方が一番よかったような…🤔
菊池の章で今まで光っていたものが乱反射して、イライラに変わる。
それは何気ないことのなかにある。
思春期はなにかとよくわからないがイライラするものなのだ。言葉にするのが難しいくらいに。そして今はその感覚さえ思い出すのが難しい自分に、老いを感じる…😂
あー!朝井リョウ、天才👏🏻✨
個人的にMP3でてきてめちゃ懐かしかった🎶
最後に
─未来はどこまでも広がっている。
違う、出発点から動いていないからそう見えるだけだ。─本文より抜粋
『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ