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エネルギー業界周辺DXカオスマップ2024年版を公開しました

はじめに

こんにちは。ななみん@エネルギー商社です。
名前の通り、現在エネルギー商社に勤めている会社員です。

さて、エネルギー業界は歴史の長い産業であり我々の生活に欠かせない存在ですが、時にレガシー産業と揶揄される程度には最先端のトレンドとは少し距離がある世界です。

そんな中、個人的にもっと面白いことをしたい、業界周辺のことをもっと知りたいという想いがあったので、半分趣味のような形でDXカオスマップを作ってnoteで公開してみようと考えました。そのカオスマップがこちらです↓

エネルギー業界周辺DXカオスマップ2024

今回対象となるエネルギー業界は電力・ガス(都市ガス/LPG)の3つです。この3つの業界は消費者目線では年々垣根が無くなってきていると感じています。電力会社もガスを売るし、その逆もまた然りの状況です。国内エネルギー需要が中長期的には減少傾向にあるので、各社新しい収益の柱を創るために他のエネルギーやエネルギー以外の商材を幅広く扱うようになってきています。

そういった業界の背景を踏まえ、今回のカオスマップはDXをメインテーマとし、大きく4つのカテゴリに分けて作成しました。今の時代、課題解決や施策推進のほとんどの場面でデジタル/データが活用されます。10年20年先も生き残るために有力な“武器”を把握しておくことは重要です。以下、各カテゴリの簡単な説明を記載していきます。

業務支援

日々の業務を効率的・効果的に運営するためのソリューション群です。以前から業界特化型のサービスを提供する企業が存在していましたが、近年は大手IT企業の参入も目立ちます。特に自動検針・集中監視の領域では電気メーカーや通信事業者などIoT/インフラに強い企業が台頭しています。

マーケ・セールス

前述したエネルギー以外の商材を取り扱う企業が増えたことにより、消費者ニーズを満たし他社との差別化に注力する必要性が増しています。従来のエネルギー業界ではあまり活用されてこなかったCDP等を採用して各社マーケティングやデータ活用に注力し始めています。

生活関連サービス

従来のエネルギー商材はコモディティであるため、それだけで差別化を行うことは難しいのですが、今後は顧客接点を活かしたサービスの広がりが予想されます。エネルギー利用状況から生活環境を分析する見守りサービスだけでなく、スマートホームやヘルスケアなど更に1歩踏み込んだ消費者サービスとの連携によりエネルギー業界の可能性は広がると期待しています。また防災テックのような安全・安心を守る分野はエネルギー業界とも親和性があるため、消費者向けサービスに限らず自社のレジリエンス強化の観点でも一定の価値が見込まれます。

脱炭素

業界問わず2024年時点でHOTなテーマとなっている脱炭素は、DXカオスマップでも外すことができない分野です。デジタル技術を活用したエネルギーマネジメントや排出量の可視化・最適化は、今後さらに大きな成長が見込まれています。

おわりに

こうやって4つのカテゴリを眺めていると、たった4つと言えど多くの企業がサービスを提供していることが分かります。エネルギー業界の当事者としては、様々なサービスと繋がることによって顧客への提供価値を高め、企業価値向上に貢献していきたいところです。

このカオスマップを見て「一緒に業界を盛り上げていきたい」「うちの会社が載ってないのはどういうことだ」「掲載企業の財務情報等も知りたい」などなどご意見ご要望があればお気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

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