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国際結婚、そして共同経営者という人生

先日までの投稿では、私の会社で働いているスタッフに関しての話を主にしていたが、今日は私とフランス人の夫に関してお話ししようと思う。
会社員をしていた頃はインポート商品と関わる仕事をしていたため、海外の雰囲気は大好きだったし、ヨーロッパのインテリアにも憧れていてよく雑誌を見てはいつかこんな家に住みたいと遥遠い夢をみていた。
しかし、彼氏や結婚相手が外国人がよかったか?といえば疑問で、普通に日本人と平凡な暮らしたまに海外旅行を楽しむ生活をしたいと思っていた。
強いていえば、結婚したら仕事は辞めて家に入っても良いと思っていたほどだ。
だが、人生は本当に何があるかわからない。
ある日突然、フランス人の彼氏ができ結婚するのだから。

仕事の関係で英語が必要になり外国人と交流することが増えていたのは事実だったが、特段外人キラーというわけではない。
たしかに、髪型は前髪もなかったし、肌の色は白くない。むしろ黒だったが、それは私がフラダンスにハマっていたからだ。

ちょうど今から10年前の2013年に私と夫は出会った。
そしてその2年後には第一子を出産し、育休、仕事復帰も経験をし、
ついには独立・共同経営者となり、第二子出産をして現在に至る。
たった10年で、これだけの大きな出来事が私の身に起きることを誰が想像できたのか。
未だに、ふと自分の人生を思うと”これはリアルなのか?” と思うことがある。

ただでさえ、国際結婚をしただけで大変なのだ。
帰省したくても、航空券代は4人で100万超え。
言葉が通じなくて心の底から分かり合えないことも多い。
ドラマネタ、CMネタ、子供の頃の懐メロなんて話は全く通じない。
「ちょ、待てよっ!」と言ったところで、キョトンだ。

それなのに、なぜ、さらに過酷な道=共同経営者の道を選ぶことになったのか。
まず第一に、外国人が起業するのは容易ではない。
ここ日本では、やはり外国人への風当たりは強いのだ。
お金を借りることも難しければ、社長になりたくても別で日本人を立てないといけない。書類は全て漢字(正直、役所の書類は日本人でも意味不明)のため、やはり専門家の助けが必要なのである。
となれば手っ取り早いのは配偶者である私が代表を努めることだった。
会社員を辞め、いざ独立すると次第に夫は自身をなくしていった。
結局のところ、日本人である妻がいないと自分は無力であり何もできない。
引っ越しも、車を買うことすら一人でできないことが彼の男としてのプライドを傷つけていったのだ。

独立して3年経った頃、まだまだ苦しい生活は変わらなかったが、法人化をする決意をした。正直最初から法人にしておけばよかったと思う。
(なぜか?は、話が長くなるので後日説明しようと思う)
その際に、夫と私は初めて対等の立場で完全なる50%50%での代表取締役に就いた。
私は夫が代表で、私はその下でも構わなかったのだが、今まで苦労とお互いのリスペクトの意味を込めて50%にすることで話がついた。

こうして今では完全なる共同経営者となったのだが、
仕事、子供、夫婦というありとあらゆる”その時の自分”には、隣に夫がいるのだ。お互いのそれぞれの顔を全部見ている。店舗経営をしていると休みの日も休みではなく、本当に一人の時間を作ることが難しい。
これに子育てが加わるのであるから、当然だ。
彼は昼休みに昼食も取らずにジョギングに出かける。少し早めに仕事が終わればジムに行き汗を流す。これが彼にとっての気分転換。
私は友人や尊敬する先輩などとお酒を飲みながら語り合うのが気分転換になっている。意図的に時間を作らなければ、そんな時間も気づけば数ヶ月ない。

そんな私は最近、30日間無料期間を使ってSATC(セックス アンド ザ シティ)を見返している。自由な恋愛や独身貴族の悠々自適な生活を見て一人疑似体験をしている。これもまた気分転換。



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