【映画/再視聴】ファイナル・デスティネーションシリーズ5本
「昔見たはずだし面白かった記憶はあるけど中身を全く覚えてないな?」っていうシリーズをちゃんと見直したくてですね。この週末はファイナルなんちゃらシリーズを一気見しました。実に充実した週末でした。
○ファイナル・デスティネーション
誰の命名かは知りませんが「邪悪なピタゴラスイッチ」って呼び名が本当にぴったりなシリーズ。やっぱり初代が一番面白かったです。ワクワク感が他と全然違うんですよ。
トイレの水が吸い込まれていくとこなんていいですよね。何かの力が働いている感じが。あと「いかにも」な道具を次々にアップで見せといて「さあどの道具でどうくるんだ?」って煽ってくる感じ、悪趣味なワクワクが止まらない!(これは後のシリーズにもバッチリ引き継がれてますが)
「死神のシナリオを邪魔したから帳尻合わせに来られる」っていうのもいいですよね。呪いとか悪魔とかそんなんじゃない、「重力からは逃れられない」くらいの絶対的な力が働いてる感じがすごく好きです。
○デッドコースター
個人的にはこれが一番イマイチだったな~~。歯医者辺りまでは良かったんですけど、その次くらいから殺し方もどんどん雑になっていくし、「新しい命」云々は正直雑音でしかなかったなって。
テンポ良くバンバンやらかしてくれるのが爽快だったのに、妙に間延びしてるしラストも微妙な印象。「そういうのが見たいんじゃないんだ……」ってガックリきてしまった。
ラストシーンは好きよ。
○ファイナル・デッドコースター
「お、これこれ、これですよ」と身を乗り出してにっこりの3作目。1作目と同じ監督・脚本でしたね。シリーズ通して一番印象に残ってた日サロはここだったか~。
写真がどうこうってのは特に効果を上げてはなかったかなあ? 別になくても良かったような気はするんですが。あと「ほーら危険物ですよ~~ここにもあそこにも危険物ですよ~~」な演出はもちろん好きなんだけど、結局それらは一切関係ない形で死にますよ、っていう肩透かしパターンが多くなってきたような気も。別にたまには直球でヤッてくれてもいいのよ。
電車の中の広告はいかにもな不気味さで大好きです。
○ファイナル・デッドサーキット
OPとEDの悪ふざけみたいなレントゲン写真、正直嫌いじゃない。
ピタゴラスイッチ感が薄れてきたかなー、まあまあのあっさり死が多くなって、主人公たちも「あがいてる感」とか「必死さ」みたいなのがあんまり感じられなかった気が。
もちろんバタバタ走り回ってるんですけど、ただ走り回ってるだけで何をしてるわけでもないっていう……全体的に薄口だったかなあ。
ラストの大掛かりな崩壊(ショッピングセンター)はすごかったんだけど、「それはなんか違くない?」という気持ちも。最初が大掛かりな崩壊なのはいいけど最後もそれでくるのはちょっと違う気がする。まあ結果的にはアレだったのでいいっちゃいいんですけども。
○ファイナル・デッドブリッジ
シリーズラスト。これが上手くいけばあと2本作る、みたいなこと言ってたっぽいですが(Wiki情報)、いやーこれはもうここで締めなきゃダメなんじゃない? ある意味完璧な締めでしょう? って感じで、私はすごく好きでしたこのラスト。
後半はともかくレーシックとかマッサージのシーンはしっかり時間とってくれてて楽しめましたし。あの人も再登場で嬉しかったな。
やっぱりどうしても、シリーズが進むたびに余計な設定がついたり進行方向が怪しくなったりピタゴラスイッチが雑になってたりで細々した部分が気になったりもしましたが、「イマイチだなー」って思ったのは2くらいで、後は平均以上に面白かったです。
このシリーズを見ると身の回りのもの全てが凶器に見えてきますよね。どんなに危うい状況で平然と生きてることか。
ふと辺りを見回して、自分の部屋ではどんな負のピタゴラスイッチが作動しそうかな? って考えようとしたんですが、演技でもないのでやめておきました。
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