【おもしろ外資】中国編 その3:一次面接
わたくは日記を書くのが趣味、なので過去に何があったかを文章にまとめるのは難しくは無いのだ。面白く書こうとはしてないので、そこはご愛敬。
10月の最終週、小春日和のポカポカした日、私は一次面接のために
指定のオフィスに向かっていた。久しぶりにスーツを切ると無職の
重い空気が無くなる、衣装は大事だ。
午前10時30分前に面接場所についた、竣工間もない新築ビルの上層階に
東京本社が入っていた。周囲の環境は問題無し、オフィス街で食べるところも多い、歩いている人も多い、こういったオフィス周辺の情報を事前に肌で
感じておくのも、面接をリラックスして進める策の一つなのだ。
受付に面接の旨を伝え、備え付けてある椅子に座る。
黄色と金色でデコレーションされた椅子だ、ずいぶんと派手だ、
受付エリアの内装も日本人の感覚ではない色彩だ、これらの理由は後で説明するとしよう。
3分ほど待った後、応接室に通された、一次面接の開始だ。
わたしは求職者・採用者側*1で多くの面接を経験しているが、
やはり求職者側での面接は緊張する、ゆっくり喋ると緊張は
徐々に薄れていくのだが、それでも緊張は退室するまで続く。
応接室には3名がすでに座っていた、事前に聞いていた日本法人の
社長、CFO、人事総務部長の3名だ。
部屋は広く、相手方の服装もビジネスカジュアル*2で、温かい麦茶が用意してあった。ありがたい、温かい飲み物はリラックス効果がある。
面接を始める前に “木戸に立てかけし衣食住” で場を和ませる。
そうしたら、1人の男性が応接室に通されてきた、愛想は正直悪い。
誰だろう、日本の方では無さそうなので会社関係者の方だろうか?
中国籍の人らしく、軽く中国語であいさつだけして、面接が始まった。
面接の内容は実務よりも人柄を見られていたようで、後は質問の中に
名前の字画数、住んでいる場所、周囲に何があるか、生年月日に間違いは無いか、好きな色は、などが含まれていた。
これらの質問は愛想の悪い男性からの質問リストに含まれていたようだ。
面接は順調に進み、人事総務部長だけが応接室に残り、簡単な英会話レベルのチェック、面接の感想を聞かれた。わたしは思っていたより綺麗なオフィスで社長もCFOも穏やかで、一緒にコラボするのが楽しみです、と少しリップサービス*3を入れておいた。
「最後に聞きたいことは無いですか?」と聞かれ、名前の字画数や好きな色はどういった意味があるのですか、と聞いたら人事総務部長が何故か苦笑いをした。なぜだろう、人事総務部長は理由を言いたくなさそうだ。
でも質問には答えて頂けた、のだがその回答がわたしには
なんとも不思議な内容だった。
採用者側*1
面接では採用者側もそれなりに緊張している、初対面の人と突っ込んだ話をするのだから当然だ。もちろん人を見る目を持っている、わけではない。
それは人事採用担当も同じ。適度な緊張が程よい(ライブ前とかデート前みたいな感じ)。
ビジネスカジュアル*2
ポロシャルを中に入れるか入れないか、ここにこだわる人は多い。
ゴルフ プレー中の格好が一番ビズカジらしいが、そんな人は
殆ど見かけない。スーツは作業着と考えるのはIT系。
リップサービス*3
外資・内資・状況問わず、円滑なコミュニケーションのため非常に重要。
必要が無い人はキャラが確立している人のみ。ホリエモンとかのやりかたを
迂闊にまねると白眼視される。要は愛想がよければ、オーケー。
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