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大河ドラマ「光る君へ」第二回感想
こんばんは。『源氏物語』研究者の卵、Number.Nです。
「光る君へ」第二話冒頭
大河ドラマ「光る君へ」第二話はまひろの成人式、いわゆる裳着からはじまりました。
まひろは屈託のないヒロインらしい性格のようですが、前回の衝撃的な幕引きである、母の死のことになると、冷静でいられないようです。
また、将来の旦那さんとは、仲の良いように描かれています。旦那との関係をどう描くのかは始まる前から気になっていたので、何よりです。
誰のことかは、追々で笑。
まひろは手紙(和歌)の代筆業のアルバイトをするようになりました。
いろんな人になりきって和歌を詠む。紫式部の創作の才能の原点がここにあるということかもしれません。
残念ながら、彰子に出仕する以前の紫式部の様子はほとんど資料にないので、少女期の紫式部が代筆をしていたというエピソードを寡聞にも聞きませんが…。
それにしても、
字上手っ!
そりゃあ、書道の有名な方が書いているんだろうから、その通りでしょうけれど、美しい字は芸術品ですよね。
大人になった、まひろと三郎
さて、成人した三郎(道長)ですが、ビジュアルは少年期の面影がありながら、若干ニヒルになったように思いましたが、演技を見てみると味わいのある雰囲気を醸し出してますね。
大人になったまひろは、相変わらず父(為時)とは仲が良くありません。
為時視点でいえば、道兼の父・兼家に恩があるだけでなく、妻が道兼に殺された本人だと兼家に知られれば、家族もろとも消されかねないと思っての判断でしょう。
ですが、まひろからすれば、そんな悪は受け入れられません。
まひろは、父のことは嫌いでも、文学への興味は続いていて、学問嫌いの弟とは対照的です。
「学問が好きなわけじゃないの。漢詩や和歌や物語が好きなだけ」
弟にまひろが語ったこの言葉が、この作品の紫式部の本質にあたる言葉かもしれません。
まひろと道長の再会
大人になった道長ですが、三郎時代の名残か、お忍びでの散楽鑑賞がやめられません。
三郎の従者は市井で女性とよろしくやっているみたいなので、良いのかもしれませんが。
散楽の題材は相変わらず藤原氏で、自分たちが面白おかしく劇になっているのを道長は楽しんでいる様子です。
そんな中、まひろは石を蹴ろうとして、誤って自分の草履を飛ばし、道長の後頭部にクリーンヒット。
初回の雀を追うまひろと言い、おてんばが過ぎますね!笑
二人の掛け合いはどこか少女マンガのような甘酸っぱさを感じさせます。
実らない恋だけれど、もしかすると二人は互いに想い合っていたのかもしれないという、平安文学ファンの心をくすぐります。
まあ、Number.Nの私見を述べると、紫式部が道長のことを男性として好いていたとは思えませんが。
「好きな人がいるなら、歌を作ってあげるわ」
「歌はいらぬ」
少女マンガっぽくて、なんかキュンとしましたね笑。
やっぱり道長さん、味があるわー。
少女マンガとして大河ドラマを捉えるのもありかもですね!
まとめと次回への期待
為時に代筆業のことがバレたまひろは、見張りをつけられ、代筆業のアルバイト(?)を辞めさせられました。
道長はまひろに会おうとしましたが、またもやすれ違い。
このまま、「すれ違いや回り道をあと何回過ぎたら二人は触れ合うの」と思いきや、意図せぬ再会。
はてさて、どうなることやら。
予告では宮中にまひろの姿がありました。早くもまひろの宮中デビューかもしれません。
だんだんと大河ドラマ「光る君へ」の方向性が見えてきたかもしれません。
次回に期待ですね。
今回も史実的なところはあまり描写されず、創作で補われている部分が多かったです。
その分、当時の文化の再現度が高く、時代考証がしっかりとなされているので、問題なくドラマに入り込めました。
脚色がなされている分、物語としても面白く感じましたので、今後も期待したいです!
このまま、しっかりと人気作になってほしい!
それが『源氏物語』オタクとしての、心からの願いです!笑