文学フリマ京都9 枡野浩一さんにお会いできて
2025年1月19日に開催された文学フリマ京都9に一般参加してきました。
昨年12月の東京以来、2度目の文学フリマです。
東京の文フリは、規模や来場者数の面でかなりハードでした。正直、あの場をホームグラウンドとする自分は想像できません。
その意味でも、他の文学フリマ、特に京都や大阪の様子は見ておかなければならない、と思っていました。
そして何より、今回行かなければならないと心に決めたのは、枡野浩一さんが来られると知ったからでした。
もし、枡野さんを知ることがなければ、私は短歌の世界にいなかったでしょう。
文庫本の「かんたん短歌の作り方」だけを繰り返し読み、ほかの誰とも関わることとなく、ただ遠巻きに短歌を見ていた私が踏み出せたのは、やはり枡野さんと天野慶さんが選者をされた「ヒュー!日向マッチング短歌FINAL」のおかげでした。
ただ、枡野さんにお目にかかれる機会はなかなか実らず、いつかはお会いできるはずと信じながらも、私自身が東京に行く機会もそうはなく、長期戦になるだろうと覚悟していました。
そんなとき、文学フリマ京都のwebカタログに「枡野浩一さんサイン会」の文字を見つけたのでした。
この機会を逃すわけにはいきません。
念願叶ってついにお会いできた枡野さんは、あたたかく穏やかにお話をしてくださり、私もこれまでの感謝の思いをお伝えすることができました。
NHK短歌で選んでいただいた短歌に、「いい歌です」と何度もおっしゃってもらえたこと、一生の宝物です。
お話できて、サインをいただいて、短歌タオルも買って、おまけに写真まで一緒に撮っていただいて、夢見心地のあまり、短歌Tシャツの存在がすっかり抜けていたのだけはミステイクです。また、どこかで機会があれば。
今回の文フリでは、歌人の鈴木晴香さん、toron*さんにもお会いできたら良いなぁと楽しみにしていました。
ちょうどこの文フリの翌日から、半年間、鈴木晴香さんが講師をされる連作勉強会(A短歌会)が始まるタイミングだったのです。
「西瓜」のブースにいらっしゃるところにご挨拶できて、良かったです。
「荻窪メリーゴーランド」大好きです。
toron*さんの「イマジナシオン」は、ずっと通販で買おうかどうか悩みつつ、京都か大阪の文フリに行けば、ご本人にお会いできるのではないか、そう願って注文せずにおりました。
やはり、ご本人とお話して手に取れるというのは、格別です。次回の恋愛短歌同好会のキャスも、楽しみにしています。toron*さんの勉強会も参加したかった。
こんな感じで満喫した文学フリマ京都でしたが、実は直前に体調を崩し、行けるかどうかぎりぎりのところでした。
そのため、他のブースを回る余裕がなかったことは少し心残りです。
それでも、東京のときよりはゆっくり眺めながら歩くことはできましたし、なごやかな雰囲気を感じることができました。やっぱりこれくらいの規模の方が気分的に楽です。
次に行ける文フリは、おそらく9月の大阪でしょう。
どんな本、どんな出会いがあるのか、楽しみです。