筆名をどうするのか問題
noteやX(旧Twitter)では、Rhythmという名で投稿しています。
この名前は高校時代から使用しているもので、かつてBBSと呼ばれた個人サイトの掲示板で、ハンドルネームとして使っていたものでした。
Twitterでは一時期別の名前を用いたこともありましたが、やはりRhythmの方が馴染みがあることから、継続するに至っています。
私の活動範囲が狭いためか、同じ名前の方とバッティングすることもなかったですし、これまで特段の問題はなかったのですが、ここにきて困っているのが短歌との相性です。
短歌という縦書きの文化圏では、半角英字の名前は視認性が悪く、とりわけ、全角で縦書きになると、何が何やら、自分がまるで解体されたような印象すらあります。
R
h
y
t
h
m
読めないですよね。
たぶん、短歌においてローマ字の名前はtoron*さんが限界なのではないかと思います。
さらに、公募系の企画には、基本的に本名を使おうとしているので、仮に選んでいただいたとしても、Rhythm名義では共有しにくいのも難点です。
それなら、人名らしい名前を、とも考えますが…
いくつか案を出してみても、その名前で呼ばれて返事をできる気がしないのです。
やがては慣れるのでしょうが、いまの私としては大きな問題です。
枡野さんがおっしゃる「自分の顔に合わない名前」という言葉もちらつきます。
考えてみれば、インターネット黎明期というにはやや遅い1990年代後半からネットに触れていた者として、実名での発信というものには、かなりの抵抗感がありました。
インターネットのお作法として、個人情報を書かない、載せないのは当たり前。
「誰が見ているかわからない」そんな警戒感を多くの人が共有していたと思います。
もちろん、当時から実名の方がいたことは承知していますし、その中には尊敬する方もおられます。
それでも、多数のユーザーはハンドルネームを使用し、特定につながる情報は避けていました。
その一方で、小規模なコミュニティのなかではオフ会など、リアルで接触する機会もそれなりにあったのがおもしろいところです。
私自身も、ギターマンドリンというニッチな世界の住人として、当時多くのマンドリン愛好家の方とお会いでき、貴重な経験、財産になりました。
ただ、SNSがなかった時代、いつしかそれらの方々とつながりがなくなってしまったのは残念なことでした。
やがて、mixiやFacebookをはじめ、実名を用いたSNSが普及するにつれ、個人の特定への抵抗感も薄れてきたように思います。
それでも、著名人ではなくとも実名で発信している方をみると、素直にすごいなと思います。
本来、文章にせよ、匿名あるいは仮名で発信するというのは無責任ですから、私の記事が説得力を持たないことは自覚しています。
私自身は当面、Rhythmで活動するつもりですが、並行して名前探しも続けていくのかなと考えているところです。
さて、どうしよう。