自分の言葉を磨くために
文章は、私の武器だと思っています。
言葉、ではなく文章なのは、話し言葉はあまり得意ではないため。
文字にして、さらに何度か手を入れられるのが良いのです。
伝える相手が明確であれば、より輪郭がはっきりします。
ですので、本来手紙は得意なはずですが、書く機会はそうありません。
熱があふれる文章も、それを綴るだけのエネルギーがあるかどうか。
かつてはそういうものも書けたのですが。
その点、短歌はいまの自分に合っていると感じます。
31文字あるのもちょうどいい。
かつて日経ビジネスオンラインの企画で、俳句を添削してもらえる連載に投稿したこともあるのですが、どうにも瞬発力が足りませんでした。
俳句って、季語からどれだけ跳躍できるかにかかっていると思うのです。
その力が鍛えられるものかどうかも分かりませんでした。
短歌との出会いは百人一首で、意味が分からないまま小学生なりに覚え、今でもおそらくそれなりに札は取れるはずです。
なので31音の定型にはなじみがありましたし、口語短歌に出会ってからはぐっと身近になりました。
「かんたん短歌の作り方」は、短歌に限らず私のバイブルです。
短歌では、言葉の力を磨くことができます。
そしていつか、将棋の山本博志五段や藤井奈々女流初段のような文章を書けるようになりたいものです。
そう、ふっと風が通り抜けるような。