映画の感想『イナンバ・ナンバ: ヨハネスブルグの金塊』
(ネタバレあります)
ヨハネスブルグという街の奇怪な感じ(真実は別として)とアパルトヘイトなどの特有の歴史が混ざって下地は悪くない。
序盤は良かったのに中盤から後半にかけて登場する物語の柱となる
主人公が潜入する窃盗集団の設定が良くなった。
この集団が実は良い人達で~
これのせいで潜入捜査官という緊迫感が薄れコメディタッチの人物造成も中途半端になってしらけてしまった。これ一つで台無し。
例えばこの集団がめちゃくちゃ悪い集団で正義感の強い主人公は彼らの行為に加担したくはないがミッションを成功させるために嫌々仲間に加わるという緊迫感が生まれるし、ひくほど悪い行為をする集団に何とか自分は加わらないようにあの手この手で理由をつけて回避する主人公というだけでコメディタッチが描ける。これらの可能性が全て台無しになってる。
最後に署長が黒幕という設定は悪くないのにこの物語の鍵となるような部分に致命的な欠陥があるせいで凡作になってしまった。
犯罪集団に中途半端な同情と必要性のないヒーロー感(この作品においての話)を持たせると面白くなくなる。いい勉強になった。
この黒人女性署長のキャラクターは非常に面白い。
女優『ブレンダ・ングソリ. Brenda Ngxol』
https://www.instagram.com/brendangxoli/?hl=ja
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