#063ペリリューと武田一義先生
ところで,ペリリューという言葉ご存知ですか?
パラオ諸島の島の1つです。
第二次世界大戦時にペリリュー島で,
日本軍とアメリカ軍の陸上戦闘が行われたそうです。
通信網も今ほどに発展していなかった時代に,
限られた情報の中でペリリュー島の戦闘が行われます。
終戦の情報が入ることもなく戦闘が続いたそうです。
そのようなペリリュー島を描いているのが,
武田一義先生です。
武田一義先生はご自身が睾丸の癌である精巣腫瘍にかかり,
闘病の様子を「さよならタマちゃん」として描いています。
武田一義先生の作品に初めて出会ったのは『さよならタマちゃん』でした。
武田一義先生の優しいタッチと優しいキャラクターデザインから
とても読みやすく,またキャラクターの頭身の特徴の顔の大きさから
その表情がシンプルながらも丁寧に表現されています。
武田一義先生の世界に引き込まれました。
その後,「おやこっこ」として父子関係を描きます。
ここでもキャラクターの心情を丁寧に描いており引き込まれました。
そして,「ペリリュー 楽園のゲルニカ」です。
優しいタッチと優しいキャラクターデザインだからこそ
向き合えるように思います。
描かれている以上に壮絶であったことは想像に難くありません。
現時点で終盤に差し掛かっているようですが,
ここまでに描かれてきた内容は訴えかけられるものがあります。
ざっくりと記してきましたが,
共通するのは人生とはということだと受け止めています。
「ペリリュー 楽園のゲルニカ」の11巻に期待です!
ノンフィクションとフィクションのボーダーラインっ!
(20210328作成記事)
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