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鶏始乳(七十二候)と不老瑞祥
1月30日頃は七十二候の「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」、大寒の末候、春が近づき鶏が卵を産むために巣に入る頃とされます。鶏は古来から身近な鳥で、天の岩屋に隠れた天照大御神を呼び出すのに「常世の長鳴鳥を集めて鳴かしめて」と古事記にも登場します。ちなみにこの伝説が神社の鳥居の起源という説もあります。万葉集でも鶏はよく登場します。
庭つ鳥鶏(かけ)の垂り尾の乱れ尾の
長き心も 思ほえぬかも
(万葉集巻7 1413)
さて、「鶏始乳」が七十二候の最後です。この後、節分を迎え翌日は立春。暦の上で一年の始まりです。三寒四温の気候を繰り返しながら、季節は春に向かっていきます。取り上げた文人華は「不老瑞祥」。松と百合、霊芝の取り合わせです。