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最初に話の全体像を伝えよう!

話し始める前に、これから何の話をするか全体像を伝えましょう!

たとえば、職場で上司に「○○イベントのプロジェクトどうなってる?」と聞かれた際、
「はい、販売促進を強化するためにキャンペーンモデルを採用したことで日当が…、多くの来場者が見込めるため助っ人を増員して…、」
と話してしまうと、「何が言いたいかわからん」と上司をイライラさせてしまいます。

なんの準備もせずに話し始めると、ついつい細かい話から入ってしまいがちです。話しているうちに、なんの話をしていたら分からなくなってしまった経験、皆さんもありませんか?

そんな時は、「まず全体像から伝えましょう」

先ほどの例だと、上司に「○○イベントのプロジェクトどうなってる?」と聞かれたら、まず最初に「このプロジェクトは赤字になっています」と全体像を伝えてから、その後「販促費について…、人件費について…、管理費について…」と詳細を話します。

「全体像が先、詳細は後」

分かりやすい話し方の大原則です。
この大原則を守って、分かりやすい話し方を心掛けましょう。

「最初に話の全体像を伝えよう」と感じたエピソードはこちらです。
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強い日差しに夏の暑さを感じるゴールデンウィークのことです。
大学時代から仲のいい友人3人が私の自宅に遊びに来てくれました。
会うのは1年ぶりで、美味しい食事とお酒を楽しみながら

友人:「大学時代のお前根暗で近づきにくかったよな」
私:「えっ、そうだったの?おれ結構頑張ってたんだけど」
友人:「いやいや、空回りしてたよ」
全員:「(爆笑!!)」
私:「(えっ、俺そういう風に思われてたんだ、、)」

と少しショックを感じながら、昔話に華を咲かせて楽しい時間を過ごしました。食事を始めてから2時間ほどたち少し落ち着いてきたころ

友人:「なんか、少し口の中さっぱりしたいね」
私:「だったら、レモネードあるけ¥飲む?」
友人:「うん、飲む飲む!」

私は食事をしていたリビングからキッチンに向かい、レモン500個分のビタミンCが含有されていることをアピールする黄色のパッケージとコップ4つを棚から取り出しました。

私:「ちょっと、レモネード作るから誰か手伝って!」
友人:「は~い、俺手伝うよ」

心優しい友人1人がレモネード作りを手伝ってくれることになりました。
私がコップにレモネードの粉末を小さじ4杯と炭酸水を入れ、友人がスプーンでそれをかき混ぜます。二人の共同作業により一つ一つレモネードが完成していきます。

その時のことです。

友人:「初期設定が大事なんだよ」

突然、友人が言い始めました。
それまで初期設定に関する話なんてしていなかったので、私は何の話かさっぱりわかりません。

私:「(レモネードを作る時に何か大事な初期設定があるんだろうか?)」

と考えても答えはでません。

私:「ごめん、初期設定って何の話?レモネードに何か大事な初期設定があるの?」

と友人に聞いてみました。すると、

友人:「いや、結婚の話だよ」

なんと、友人は結婚の話をしていたんです。

私:「(えっ、結婚の話!これまで結婚の話なんてしてなかったのになんで突然!)」

友人曰く、

「結婚生活は最初が肝心。最初に掃除をしたり料理を作ったりすると自分がするのが当たり前になってしまい相手は一切やらなくなる。だから最初に話し合ってどっちがするか決めるべき」

とのこと。
これから結婚生活を始める私には非常にためにお話しなのですが、、
話し方を研究する私としては、最初に何の話をするか教えてほしかったなと思いました。

最初に「結婚の話なんだけど」って一言添えてくれれば、その後にくる「初期設定が大事なんだよ」という言葉が心に刺さったなと思います。

いきなり本筋の話をしてしまうと、聴き手は混乱してしまいます。
「えっ、なに突然!何の話?」となってしまいます。

話し始める前にこれから何の話をするのか一言添えると、相手は「これから結婚の話がくるんだな」と聴く準備ができます。

「一言添える優しさが相手のためになる」と思ったゴールデンウィークでした。
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お読みいただきありがとうございました

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