原理原則を基準に物事を考える
こんにちは、Sonnyです。
今回はとある書籍を読んで、大きく共感した内容を共通したいと思います。それが以下の書籍👇
この書籍は、京セラ創業者の稲盛和夫氏が会社経営をするにあたり、自身の信念に基づいた会計を推し進めた結果、会社を成長させることができた経緯が書かれています。
既存の会計システムでは、過去のある一点における財務状況を理解することはできるけど、経営者がリアルタイムに会社の状況を理解し、適切な経営の意思決定をするための判断材料にすることができないことを強調し、その上で、どのように経営していけばいいのかが語られています。
その中で、内容を冒頭に出てきたあるワードに大きく、共感したのでこの場を借りて言語化しておきたいと思います。
♦︎原理原則に基づいて行動すること
この書籍の読んで最も共感したので、「原理原則で行動する」という内容です。
貸借対照表(BS)や損益計算書(PL)における利益と、実際に手元にあるキャッシュに差があることに疑問を持った創業当時の稲盛氏が、この現象では経営指針ならないと考え、経営における原理原則で意思決定してきた、という内容が書かれています。
この原理原則で考えていくことは、会計や経営の分野を超えて広く必要な考え方だと感じました。
近年は、各分野で様々な研究がなされてきて、多くのデータに基づき語られる事が多くなりました。この現象は、ぼくが身を置いている医療業界でも同様で、以前からEBMという、エビデンスに基づいた医療を行うことが重要視されてきました。
EBMは、ぼくの本業である理学療法(リハビリ関係)の世界でも広く語られます。様々な条件設定がなされて、より効果的な介入方法や理論が日々考えられています。
研究は本当に重要です。介入での変化を数値化して統計的にどう変化したのかを考えたり、人間の構造をミクロで捉えてどんな事が起こっているのかが分かれば医療の発展に大きく貢献する事ができます。
一方で、ぼくが日々実践している理学療法はミクロでは語れない部分がかなり多い。さらに、昔から当たり前に語られている教科書レベルでの知識も確かに間違ってはいないかもしれないけど、患者さんを改善させるにあたり、どれだけ効果を発揮するのかは疑問に思うことが多くありました。
そこで、今回の稲盛氏の原理原則で考える事がまさに自分がやりたいことに合致したんです。
♦︎自分がやりたいことに合致した
理学療法として患者さん、つまり人間の身体を触れていく中で、以前から教科書に乗っ取ったものに意味がないものが多々あると感じていました。もっと人間の身体について解像度の高い理解が必要であると感じで試行錯誤をしてきました。
人間は、物理学(力学や熱力学)などの原理的な法則に動き、さらに心理など心の反応が重なることで複雑な反応を示します。特に物理学などの原理的な法則に基づくものはかなり軽視されている感があります。
「なぜ、この動きで痛いのか」「なぜこの動きができないのか」などの臨床上の疑問は、解剖学や生理学、運動学などの既存の整理された学問では理解できないことが多いんですね。
これらの反応の理解と解像度をあげることは、個人的には机上の研究ではできないと考えています。この物理的な原理的な法則などを頭に入れ、仮説とその検証を繰り返し、その中でうまくいかないことも多くあるけど、自分の中で納得を得て解像度を上げていく。当方もない作業ですが本当の意味で理解するということはこうゆうことなんだと思っています。
その意味で、今回読んだ稲盛氏の書籍は、会社の経営についての知見を得ると同時に本業での考え方の再考にもなり、充実の一冊になりました。