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#0 自己紹介とこれまでの軌跡

【はじめに】

始めまして、Nulloです。
平日はサラリーマンとしてITエンジニアをやりつつ、休日のほとんどの時間は音楽に費やしているチェロ奏者でもあります。

2021年、ある思いが自分の中に降りてきました。
「クラシック音楽奏者になりたい!」

アマチュアのままでもできるじゃないか、と言われればそれまでではありますが、いくつものオーケストラを渡り歩いてきた自分にとって、アマチュアの枠からとにかく抜け出したかった。中途半端が嫌なんです!

それがプロ奏者になることとイコールなのかはまだはっきりと分かっていないですが、少なくとも、プロとアマの境界線を超越して活動をしたい!という強い思いがあるのです。

しかし27歳の今、普通のプロ奏者の方々とは異なる道を辿ってきている以上、正統派のやり方では夢は実現できないです。

この物語では、サラリーマンと音楽家のいわゆる”二刀流”を目指すにあたり、そのリアルな軌跡の記録とともに、同じ目標を抱いて奮闘している方々にとって参考になる情報も同時に共有できていけばと思っています。

今回は、自己紹介と、現在までの夢の実現状況についてお話させていただこうと思います。長くなりますがお付き合いください。

【0歳〜2歳】

1994年11月、福岡県にて生まれました。
転勤族だったので、様々なところを転々としていました。物心ついた頃からの記憶は東京しかありません。

【3歳~10歳】

とにかくチェロをやっていた時期。仙川の桐朋学園大学に附属している、子供のための音楽教室に毎週通いつつ、桐朋の教授にチェロの個人レッスンを受け、研鑽を積んでいました。母が桐朋のピアノ科出身ということもあり、気づいたら始めた(始めさせられた笑)という感じ。
そのまま順調にいけば良かったのですが、活発な幼少期時代にイスに座って楽器を練習し続けるというのはかなりの忍耐力が必要だし、親にも相当な負担がかかります。そもそも財政的な負担が重くのしかかるということで、小4くらいで泉の森ジュニアチェロコンクールにそろそろ出てみようかとなっていた中、先生から、「コンクールに出るなら、オールドの良い楽器を借りいましょう」と言われた親が、この世界で生きていくためにはお金が必須で、家庭全体のお金と時間のすべてを捧げないとできないことだと悟り、すべてを断念。あのまま続けていたら、桐朋の高校、大学に進んで、、、という道になっていたのかなぁ。

【11~18歳】

自分の人生の中で闇ともいえる時期(笑)。中学受験、大学受験のため、音楽から離れ、勉強漬けの毎日を送り、とにかく勉強ばっかりでした。特に意思もない時期だったので、何をしたいのか、何に興味があるのかもよく考えず、ひたすら言われた通り勉強していた感じ。結果、、、大学受験で1年間浪人。とくにコメントなし。

【19歳~22歳】

晴れて大学入学。ここからはとにかく充実してました。生まれて初めて、自分の意志で色々なことに挑戦したという感じ。大学入学を機にチェロを再開し、早稲田大学交響楽団という学生オーケストラに入りました。在学中にヨーロッパツアーも経験し、ドイツとオーストリアの計12都市を回りました。大学生活とツアーで、ここでは言い表せないほど素晴らしい経験ができました。

【23歳〜26歳】

社会人となる。不動産会社に入社。
実はこの頃にも、社会人にならずに音大に進学して音楽をもっと勉強したいという意思があり、模索したこともあったのですが、就職先も決まっていたし、親もすでに高齢ということでお金をねだるわけにもいかず、そのまま就職という選択肢を選びました。
社会人3年目、コロナと転職を経験。コロナでだいぶ価値観が変わったなぁ。時代というのもあるけど、もっと自由に生きていける手段が欲しかった。色々考えた末、IT業界へ転職。

【27歳〜現在】

27歳になる年、夢が定まり、動き出すことを決意。
きっかけは、大切な人と見に行った劇団四季の『オペラ座の怪人』を観たこと。今までミュージカルにはあまり興味が沸かず、自然と避けてしまっていたのですが、大切な人の勢いに押されて見に行ったことで思いが変わりました。「ここまで人を感動させるものがあったとは、、、」

そして自然とこんな思いが出てきました。

「自分も同じことを音楽で成し遂げたい!アマチュアで自己満足でやってるだけじゃ嫌だ!」

ここではっきり、自分の人生の中に夢、目標ができたんです。初めての経験でした。

しかし、こんな年齢から始めて大丈夫なのかな・・・そもそもどのように実現すればよいんでしょう。。。
 仕事を続けながら音楽教室に通う?
 お金を貯めて海外音大に留学? 
 仕事をやめて音大進学?(桐朋学園のディプロマとか)
 などなど…
考えられる選択肢をいくつも考えました。

ただ、親から散々言われてきたように、音楽をやるにあたっては「お金」は絶対に外せないもの。多くの現役音大生、プロ奏者もきっとそう感じているように、お金を定期的に得られるサラリーマンという職業にいま就けていることは非常にラッキーなことであり、この利点を活かさない手はないです。

色々な検討の結果、仕事を続けながら、コンクール受験を目指し、それを通して実力と実績を積み上げることが一番の近道であると考えました。
大学時代からお世話になっている、NHK交響楽団の先生にも思い切って相談し、本格的な指導をしていただけることになりました。

とっかかりさえできてしまえばあとは動くだけ。さて、まずは楽器購入から。大学時代は、親に買ってもらった100万程度の楽器を使っていたのですが、少なくとも音大生が使っているレベルのものを使わないと太刀打ちできない・・・ということで、いつもお世話になっている中目黒の弦楽器屋さんで、400万程度の新作イタリアンを購入。イタリアの著名な作者による新作楽器で、音量・音色ともに全く問題なし。
(本当はモダンかオールドの楽器があればと思っていたのですが、本当に良い楽器となると、予算が1000万円代からとのこと・・・)

そして、受験するコンクールの選定。
コンクールは探しだすと色々ありましたが、時期的なものも考慮し以下を目標に頑張っていくことにしました。
 ・セシリア国際音楽コンクール
 ・大阪国際音楽コンクール
 ・東京音楽コンクール
 ・ビバホールチェロコンクール
 ・日本音楽コンクール

そして、師事する先生方や楽器店の方のご協力により、有難いことに、執筆時点までで以下の成果を残すことができています。
 ・第16回セシリア国際音楽コンクール第4位
 ・第23回大阪国際音楽コンクール予選通過

現在は、2022年8月27日(土)に予定されている大阪国際音コンの東京地区本選に向けて練習に励んでいます。

【さいごに】

本当に自由な時代になってきていると思います。
他者に迷惑さえかけなければ、何をしてもいいんです。
そんな中、会社員として様々な時間を会社に捧げ、引退後にアイデンティティを失ってしまった大人をたくさん見てきました。

自分の本当にやりたいことは何なのか、という思いを常に忘れずに、日々頑張っていきます。

更新は不定期になると思いますが、やさしく応援していただけると嬉しいです。

同じ夢・目標を持つ方、ともに頑張りましょう!

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