人権学習はワガコトでなきゃ。
こんにちは!
ぬくぬくママSUN'Sかなちゃんこと中村香菜子です。
先週はぬくぬくママSUN'Sの全体研修をしました。ぬくぬくママSUN'Sでは、日頃から、子育てママから、地域の多様な人が混ざり合って、協力し合って社会課題を解決していけたらいいなと考えています。
今回は昨年に引き続き、あしたプロジェクトの協力のもと、LGBTQに関する勉強会をしました。
私たちの研修は、いつも「ソトゴト」ではなく、「ワガコト」へ落としこむのがポリシー。
特に人権学習は、わがことにならなきゃ何の意味もないと思ってます。
「へぇーそんな変わった人、気の毒な人おるんやー」
みたいなのがわかっても仕方ないのかなと思っています。
今回、大部分をディスカッション型にして学びも深まったと思います。
今回のテーマは、
○テレビや日常生活で違和感をかんじることはあるか、気づいたらどうするか
○こどもが成長したときこんな未来ならいいな
それにしても
テレビや日常生活で違和感を感じることが少ない回答が多くて個人的にはびっくりしました。
私的には毎日いろんなところで、LGBTやジェンダーに無神経な発言が飛び交い、私自身も言ってしまいそうになることがあるので、
いかにみんなが
「気づいていない」「無知」
が、課題かもしれないと思いました。
私は、トランスジェンダー当事者の姉ですが、家族としてたくさんの苦難を経験してきたつもりです。
最近、同じトランスジェンダーFTMの、姉の立場の方と知り合うことができ、たくさん話しができ、初めての「共感」に心うち震えていたところです。
妹であった弟の話は、考えただけでも胸がいっぱいで、すぐ涙が出そうになるネタではありますが
自分の身近なところから、ワガコトに考えていける場を作りたいと思いました。
そんな私自身も、誰かを傷つける発言はよくしてしまいます。
知らないこともたくさんあります。
きっと、誰も傷つけずに誰かとコミュニケーションすることはできないと思います。
それでも、大切なのは「わかった」と思わず、さまざまな立場の人に想いを馳せ、「わかろうとし続けること」だと思います。
「人権」に関する課題は本当に様々な場所にあります。
男女、人種、国籍、職業、同和問題、身体的障害、知的障害、LGBTQ、
病気(感染症)、宗教、犯罪被害、犯罪歴、LGBT、家族構成、貧富の差・・・ほかにもたくさん
自分がどこかで差別者になることもあれば、被差別者になることも結構あると思います。
マジョリティ(多数派)に属することもあれば、どこかでは、マイノリティ(少数派)になることもあるのです。
例えば、明日から交通事故で障害を負ってしまうこともあります。身体障害を負っていることでマイノリティの人でも、LGBTQの部分ではマジョリティに属していたりします。
全てはホカゴトではなく、ワガコトなのです。
そしてすべてのマイノリティの生きづらさは、その人自身に問題や障害があるのではなく、社会の中に生きにくくなる「障害」があり、すべては人間が作り出したものなのです。
子育て中の母親だって、社会の中ではマイノリティです。
トイレにおむつ替えスペースや子供椅子がついていて助かる人は全体のどのくらいいるでしょうか。きっと全体からしたら、少数でしょう。
でも、そんな配慮がある。それが誰もが生きやすく暮らしやすい社会だと思うのです。
ゲストで来ていただいた、NPO法人わがことの、おーみさんが言ってくれました。
研修は魔法だと。
魔法がきれたら忘れちゃうもんだと。
だから何度も魔法にかからないといけないねと。
私もいつも悔しい想いをしてます。
「こないだ勉強したんは、なんやったんや事件」(笑)
でもみんな悪気ないんがわかります。
そっか、魔法だったんや。と思いました。
だから私は何度もみんなを魔法にかけたいと思いました。そしてついでに自分も魔法にかかろうと思いました。
ぬくぬくママSUN'Sに関わってくれた人から、いつの間にか人生に多様性やインクルーシブな価値観を染み込ませてもらえるように場作りをしていきたいなと思うのです。
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