完璧志向と愛情
こんにちは!ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。
9月、10月のことですが、今年もNPO法人子育てネットひまわりさん主催の「完璧な親なんていない!ノーバディズパーフェクトプログラム」のファシリテーターをさせていただきました。
毎週火曜日の2時間、子供たちは完全に託児にあずかってもらい、お母さん同士が学び合う講座です。全8回の講座で始まる前は長いな~と感じますが、あっという間の濃密な時間です。
この講座に、何かを教える講師はいません。
「正しさ」や「正解」もありません。
親同士、あーでもない、こーでもないとワークをしながら語り合う中で、自分と向き合い、気づいたり学んだりしていく講座です。
この講座のテキストはこちら。
テキストは補助的に使うのですが、題名だけではっとさせられます。
このノートを読んでくださっている方が「親」であるとしたら、あなたは、親として何点くらいを目指していますか?
もしも、誰かの「親」ではないとしたら、自分の「親」や、世の中の「親」に、どのくらいの点数を求めていますか?
どこかで、親である自分や、自分の親に「完璧」、もしくは立派な合格点を求め、目指している人が多いのではないでしょうか。
私は12年前、長女が3歳、長男が0歳の時にこの講座を受けさせていただきました。その頃の私は本当に完璧を目指していました。毎日、子供のことで頭がいっぱいの苦しい子育てをしていました。
講座でいろんな価値観に出会い、テキストの中のさまざまな言葉に胸をうたれました。
あれから10年以上がたち、本当にじわりじわりと、このテキストに書いてあることを年々理解できているような気がします。
講座を受けた直後、NPのファシリテーターの勉強をしたいと思い、このプログラムをすすめている
こころの子育てインターネット関西で、原田正文先生に出会います。
原田先生の著書の中に、こんな本があります。
「完璧志向がこどもをつぶす」
「完璧な親なんていない」以上に衝撃的な題名です。
「完璧な親なんていない」の中には一種のあきらめのようなものもあるかもしれませんが、こちらの「完璧志向が子供をつぶす」は、「完璧であること」自体が問題だと言っています。
NPテキストの中に、親がしなければならないことを3つだけ書いてあります。
①子供の食事 ②休息 ③請求書の支払い
私が出会うママたちは、②ができていない方が本当にたくさんいるように思います。
また、②休息とは、どんなことだろう、寝ること、楽しむこと、愛されること?
親として、自分にとっての「休息」とは何なのか、探っていきたいなと思っています。
そして、イライラしたり、しんどくなったら、子供たちも、私も、まわりのだれかも、完璧ではない、完璧じゃないほうがいいのだと、思いだし、完璧、もしくはもっとよくなるようにがんばるのをやめ、一息つきたいと思うのです。
初めての赤ちゃんを産んで、胸いっぱい、心いっぱいに我が子を思い、子育てをしているママたちを本当に私は心から愛しく思っています。
完璧を目指すということが強ければ強いほど、それは我が子への愛情が強いといえる思います。我が子だだから、少しのことが心配、我が子だから、とても気になる。
しかし、愛情があるからこそ、その次の先へ、完璧ではない子育てへと足を踏み入れてほしいと思います。
一生懸命なママたちが少しでも笑顔で子育てできたらな、と、私はいつも応援しています。