自分で決める
こんにちは!ぬくぬくママSUN'Sのかなちゃんこと中村香菜子です。
先日、ぬくぬくあっとほーむの行事で、いつもお世話になっている
藤澤美江さんと、広島県から岡本りなさんをお迎えして、
「ソックスアニマルづくり」
をしました。
これは、靴下を使ってぬいぐるみをつくるというワークショップだったのですが、「自己肯定感をあげる」ワークでもあるということでした。
どんなところが、自己肯定上がるんですか?
と先生に質問すると、
「ぬいぐるみのパーツを自分で選んで、自分で決めて、それをつくって、いいなと思って大事にするところで、自分を認めることができる」
と、お聞きしました。
なるほどな~と思いました。
他にも、ぬいぐるみの中に入れる綿を触ることで、
安心感を得られたりもするそうです。
確かに、材料となる靴下も肌触りのいいものが多いので、
やわらかい感触を楽しむのもいいなと思いました。
最初は、したくな~いと言っていた子どもたちも
徐々に興味を持ち、全員がソックスアニマルを作ることができました。
「自分で決める」
って、侮れないなあと思いました。
私は割と幼い時から制限のある環境で育ったので、
しっかり心の底から「自分で決める」という機会が少なかったと思います。
子どもに決めさせるって、怖いです。
失敗したらどうしよう、つらい思いをしたらどうしよう、と、心配もしてしまいます。
昨日、お店でこんな親子を見かけました。
キャラクターのついたポシェットがほしい!と、手に握りしめていた10歳くらいの女の子がいました。
その子のお母さんは、
「これ、本当に使うの?よく考えてみて?同じキャラクターだったら、傘とか、実用的なものもたくさんあるよ、ほら。これはどう?」
と、違う商品を子どもに勧めていました。
どんな事情があるのかはわからないけど、
子どもが欲しいという気持ちを
違う価値観にすり替えようとしているのかなと感じました。
親なので、なんでも買ってあげるのがいいとは思いません。
でも今、買えるか買えないかを答えるのではなく、
その子が欲しいという気持ちを否定し、他の物の方がいいという価値観を押し付ける姿に見えて、少し悲しくなりました。
まるで、昔の私を見ているようでした。
私も何度もそんなことをしました。
息子が欲しいというカードの価値を全く分からず、そんなものより、使えるものにしようなど、勧めたことがありました。
子どもがほしい!と思って、
素敵!と思う気持ちは、とっても大事。
買う、買わない、ではなく、
「かわいい!」「かっこいい!」
と思う気持ちだけでも受け止めてあげたいなと思います。
「わ~!めっちゃかわいい!素敵なのがあったね。」
という一言があるだけで、子どもの選択肢は、認められることになるのでは、と思います。
私自身も小さい時に欲しかったものはたくさん否定されてきました。
キラキラしたゴム製のおひめさまのようなサンダル、
キャラクターのついたTシャツ、ゲームやポケベルなど・・・。
私が欲しいというものは、全部だめでした。
私は自分が選ぶもの、自分がいいと思うものには価値がないと思う傾向が今でもあります。
親が子どもに、価値観を伝えることは大事です。
でも、親と子どもはそもそも生まれながらに違う人間。
だからこそ、その人の感覚や価値を分かり合って、
自分のことを自分でいいと思える子どもに育てていけたらいいなって思います。
先日うちの息子は、
役所広司主演のPERFECT DAYSという映画がとてもよかったと教えてくれました。
私は知らなかったので、あまりに大人な内容に後から見てびっくりしました。
15歳の少年がいいと思う感じではないけれど、この世界観が息子にいいと思えたということが、私はうれしかったです。
そしてこの映画をきっかけに、息子がまた自分で決断をし、新しい一歩を踏み出していることが私はたまらなくうれしいのです。
その子の価値観をいいねと言い続けた先には、
何にもかぶれていない、その人の本質が見えてきます。
私は息子が不登校になってしばらくしてから、息子の意志を、息子が選ぶものをいつだっていいねと言ってきました。
子どもたち自身がどう思っているかはわかりませんが、
私は、全力で、子どもを肯定したい。
その先に、その子らしさが見えてくると思うからです。
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