努力の実を食べて少年よジャンプ!
今日は一歩も自宅から出ず、あれやこれや気の赴くまま、自分のしたいことをしていました。溜まっていた家事や、郵送物等の書類整理や、過去作品の見直しなど……。
こう書くと充実しているっぽくて、できる私って感じですね。ただ要は、昨日までのツケを払っていたというコメディライフでした(笑)。午前中はうまく気持ちが乗らなくてゴロゴロしていたし、合間にゲームも普通にしていました。
まぁ今は、心の峠を越えたというか。なんとか自分の気の済むだけのタスクはこなせたようで、ちょっぴりリア充です。インドア派リア充。……実はいろんな派閥があるんですよ、御存知でした?
おお、私の、ジャンプ!
さて、昨日から満喫を決め込むつもりだった休日。
久々にあるドラマを観ていました。
私、録画したドラマって、基本的に一度観たら躊躇いなく消去する方です。そうしないと、メモリが一杯になって困るという事情もあるのですが、DVDとかに焼くこともなくポンっと消してしまう。
最初に視聴したときの、展開がわからずワクワクする感覚が一番好きで、何度も観る行為にあまり魅力を感じないという趣向もありまして。
しかし、たまに消せないドラマに出会うのですよ。
自分の好みドンピシャ、画面を食いつくように見た後、ドバーッて勢いで心が潤っていく作品に、巡り会うときがあるのです。
心臓、というより脳みそがいっぱいになる感覚ですね。心の湧水の水位が頭上まで来て、もはや幸せの水没状態。SNSでよく使われる尊死ってやつです(笑)。
一作品全話を通しては無理でも「これ消したら私も消える。」と本能が告げる回は、保存しているのですね(笑)。
何作品かあるけれど、今回で観直したのは、これ!
オー・マイ・ジャンプとは
2018年。もうコレ、4年前のドラマなのね。
ということは今年はジャンプ54周年?
『オーマイジャンプ』を簡単に説明すると、週刊少年ジャンプ大好きな人々の集うバー(いやカフェか?)「秘密クラブ」を舞台に繰り広げられるジャンプチックな物語です(笑)。
見始めた当初は、俳優さんのコスプレ姿の違和感に戸惑っていたのです。俳優さんのコスプレって、本人の味もちょっと出す感じがあるし……。
その一方で勢いのあるノリがしんどかったり。
でも、主演の伊藤淳史さんの演技が好きだし、他の方も好きだし、なんとか粘っていたら世界観を掴めて、大好きになった感じですね。
で、回を追うごとに、水没したと。
ちなみにトリビアを1つ。このドラマ、佐藤仁美さんが出演されているのですが、ライザップ直前のお姿が拝見できます。ちょいぽっちゃりとしたアラレちゃんコスを観れるのは、このドラマだけ!!
(へぇ~へぇ~へぇ~♪)
(『トリビアの泉』ってあと何年通用しますか?笑)
このドラマの推し回とは
それまでのジャンプ作品ネタを、これでもかと散りばめたドラマです。いろんな創作秘話も、いい感じに斉木しげるさん……マスターが、解説してくれるのです。「解説しよう!」と言わんばかりに。
その中でも、最も私の心に刺さったのは、最終回直前。第10話です。
主人公・月山浩史(伊藤淳史)とライバル関係にあった黒塚朝日(馬場徹)の因縁を巡る物語。この2人の関係は、例えるなら……ルフィ―とシャンクスで……いいのか? ちょっと違う気もする……最適解が分からない!
この回での創作秘話が、ワンピース作者・尾田栄一郎先生のデビュー前の話なのです。
ワンピースって連載前、会議に何回も落ちたようで。尾田先生も2年程作品を世に出せない状況に陥っていました。連載どころか、筆の手もピタリと動かせなくなる。食事もまともに喉を通らない。部屋を出る力もなく、水のみで過ごした日もあるようです。
そんな折、編集者さんに打ち明けたそうです。
「きっと漫画家は、なるべくして生まれた人にしか、できないことなんですよ……」
すると編集者さんは。
「そんなことはない。俺は、お前みたいに頑張って報われなかった奴を見たことがない。諦めるな!」
その言葉に勇気づけられ、尾田先生は奮起一転。ワンピース連載への糸口を見つけたそうです。
オー・マイ・ゴッドとは
エピソードの状況を見る限り、尾田先生はかなり追い詰められ、心身ボロボロだったのでしょう。2年間、会議には出して貰えても不採用。中途半端に不安定なんて。辛いことなんだろうなぁ。
V字ターンというほど、モチベーションが回復したようには、私には想像できないのです。回復中のことなんて涙なくては語れないと思うし、好き好んでは恥ずかしくて語れないでしょう。
そんな状況での編集者さんの言葉は、どれほど救いであり、支えであったことか。頑張ったら報われるんだ。そう言われたことを、信じよう。
もはや信仰と呼べたかもしれない。
神様はひょんな所におわします。
そして私も、その熱心な信徒なのかもしれない。
「神」に偏ったり、依存することは良くない。でも、お守りにするくらいならいいんじゃない?
4年経って、たぶん通算はまだ数回という再視聴数です。それでもこのドラマ&エピソードは、まだ刺さります。出血ブシャーッ。……水没(笑)。
おお、私の、神!
人は多かれ少なかれ、何かを信じるもの。神だったり悪魔だったり、人だったり金だったり。何も信じなくても守ったり、包んだり、労わったり、ただ隣に居たり。
人の心は脆弱だから。その礎に、聖書を置くのか漫画雑誌を置くのか。誰かの言葉を記すのか。明日を生きるためなら、何でもいいでしょう?
うーん、もっと水没、というか潜りたい。
運動音痴ですが。これ昨日も書いたな。まいっか☆
明日も引き続き、インドア派リア充しまーす!
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