
Photo by
asanophotography
【詩】berief
「希望ある未来」を信じて
旅を始めた子供は私
無我夢中で走り続けた
絵本と子守歌に教えられて
必死に手を伸ばしていた
けれど「明日」には届かなくて
やっと辿り着いたと思ったら……「今日」で
振り向いた先の大人は小さく笑った
それを諦めたから
俺たちは大人になったのだ
甘い幻想なんて虫歯になるだけさ と
子供は黙って口を一文字にした
あっかんべーをして背中を向けた
止まっていた足をまた踏み出し
晴天の 今は隠れている星を想うのさ
草原をひたすら突き進み
……今に至る
2005年の春頃(19歳になるまでに)
久々の過去詩です。なんだか最近、あっかんべーをする子供をよく思い出すのです。私の心に、ずっと棲みついているのでしょう。私は、少なくとも17年間、何か同じものを求めているのか……。
トップ画像は浅野愛梨さんよりお借りしました。イラスト元の記事は、ワクワクの溢れる素敵なおばあ様のエピソードです。八丁味噌味のジェラート……攻めてるなぁ、冒険しているなぁ。味噌はやはり温かい方が私はすきだけれど、きっと塩分が欲しかったんだな?(笑)