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『シャドーハウス』煤でまみれた群像劇

 今週に入ってから、軽い気持ちで読み始めた漫画に、私はすっかり魅了されています。

貴族の真似事をする、顔のない一族「シャドー」。
その“顔”として仕える世話係の「生き人形」。
来客のない奇妙な館には、今日も煤と黄色い声が、舞う──

サイト内の紹介文より

 私は漫画アプリ『ピッコマ』を使っているのですが、現在2巻までが無料ですぐに読めるキャンペーンなのです(※2024年5月8日まで)。

 読みだしたきっかけは、アプリ内のポップ通知で見かけたこと。そして『シャドーハウス』というタイトルを元々なんとなく知っていて、懐かしく感じたこと。それだけの些細なものです。



 前情報はなしで読み始めました。
 ちなみに読むまでは、可愛いけれども不穏さも感じられる原作の絵柄に、まぁまぁ単純な誤解をしていました。

  • なんか『ゴシックホラー』っぽい。

  • それか『シャドーというやばい一族に囚われた生き人形(=人間)が、屋敷から脱出するサバイバルストーリー』っぽい。

  • 可愛いキャラが悲惨な目に遭う鬱展開がありそう。 

 ……いずれも外れっぽいです。良い意味で裏切られた!

 主人公の生き人形・エミリコが純粋無垢・天真爛漫・元気溌剌が過ぎて、ネガティブなフラグがまったく立たない。むしろへし折られている(笑)。

 それにエミリコの主人・ケティも、エミリコのよき理解者な上品なツンデレで、何か信念を抱いている素敵なお嬢様。他のシャドーや生き人形たちも個性が豊かで、それぞれ思いやりがあって、見守りたくなります。

 まぁ、乱暴・意地悪なキャラも居ますけれどね。
 でもそれには理由がありそうな描写もあり、どのように暴れていくのか、楽しみな気もしています。


 ただ、私の中でまだ不穏は拭い切れていません。
 シャドー一族は、体と髪が真っ黒に塗りつぶされた影絵みたいな姿だし、なぜか煤が常に出てくるし、なかなか得体の知れない種族なのですよね。人間の真似事で生き人形を取るのも謎過ぎる。人間の方が多い世界観?

 私が読んだ2巻目に対して、原作は16巻まで発行されているので、多少は予想していた描写がある可能性は、否定できません。シャドー一族、陰というか闇が深い部分も、後々出てくる気はする。

 2巻の時点で、それっぽい片鱗はあるしね。


 でも、ホラーやグロ描写はないと今は信じてる。
 こういう作品を描く原作者様は、きっと根は純朴な方なのだと思うから。きっと本人なりに世知辛さは感じていらっしゃるから、シャドー一族が産まれたのだろうけれど、あり余るパワーがあって、それを出すために描いている気がする。

 エミリコの明るさと、それを受け止めるケティの聡明さに目が離せません。あと個人的にはショーン&ジョンもいい関係で好き。主従関係のバディって感じで仲良さそう!


 最後になってしまいましたが、星評価です。

期待と不安を込めて!

 まだ読み切っていないので増えるかもです。

 これからも読み続けます!
 がんばれ、エミリコ!!


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