『ハヤブサ消防団』田舎の不審な連続火災がミステリーの入口
去年の夏ドラマの感想を、今年の夏に書きます(笑)。
今年の春くらいまででしたかね、好きで撮り溜めたドラマなのに、なかなか手を付けられない病気だったのです。
それまで見境なく観まくっていたせいか、なんか新しいドラマに手を付けるのがしんどくて。ドラマアレルギー持ちみたいなことになってました。
でも、4TBの大容量ハードディスクを使っているから、消さなくても平気だったんです。
少し元気になって、1年後にトライっ!
『ハヤブサ消防団』。
池井戸潤原作、中村倫也主演。
池井戸先生の作品と言えば、やはり『半沢直樹』『花咲舞が黙ってない』のような銀行ものや、『下町ロケット』みたいな不屈の企業物語系、『陸王』『ノーサイド・ゲーム』などの企業×スポーツものっていうイメージが、まず私の中にはあります。
(調べてみたら、他にも色々ありましたが)
題材にしたビジネスや企業の特徴を、徹底的に分析して活用するのが得意っていう印象です。
それらと比べて『ハヤブサ消防団』は、確かに消防団という特殊な仕事を扱っていますが、その関連の専門用語やら知識やらは、少なくともドラマではあまり出てきません(たぶん原作小説の描写ではあるのでしょうが)。
まぁ、消防活動が見せ場ではないですからね~。
ただ、じゃあ『ハヤブサ消防団』というタイトルが相応しくないのかと問われると、私は相応しいと思います。
主人公は推理作家の三馬太郎(演:中村倫也)で、舞台であるハヤブサで起こる連続火事などの謎を、主に彼が推理するのが全体の流れです。
でもドラマ全体を通して観ると、三馬太郎が作家活動の傍ら、有志で消防団の仕事に挑戦したり、消防団メンバーと絆を深めていく姿が面白いのです。だから、三馬太郎やハヤブサのみに焦点を当てたタイトルだと足りないんですね~。
それに、消防団メンバーがクセ強で、よく皆で飲み会をしているんですが、騒ぎっぷりが素敵に愉快です!
とりあえずメンバーの俳優さんをご覧ください。
岡部たかし
梶原善
生瀬勝久
橋本じゅん
満島 真之介(※五十音順)
……クセ強いでしょ~!?(※協調の押し売り)
これに加え、主人公作家の担当編集者を演じる山本耕史さんも、なかなかに出番が多くて、さらに個性が増える(笑)。
わりとフットワークが軽くて、編集者らしからぬ?軽妙な言動もわりとあって好きでした!
ストーリー的には、主人公による推理パートと、クセ強な演者によるコメディーパートと、そして回を重ねるごとに増していく怪しげな雰囲気のパートが、バランスよく配置されていて面白かったと思います。
あと、川口春奈さんが演じる立木彩という映像ディレクターも序盤から登場していますが、最初は訳ありな神妙な登場シーンだったのに、本当にいろんな表情を見せてくれて素敵でした。
彼女の心の変化を想像するのも、このドラマの魅力だと思います。
いろいろ語りましたが、最後に総合評価ですね~。
1年越しの視聴となりましたが、消さずに取って置いて本当に良かったです。4TBにしといて本当に良かった。最後の方、続きが気になって、休日に連続で視聴してしまったくらいです。
というか、まだ消せてません(笑)。また観たくなるかも。私が使っているサブスクでは観れないからな~。
スピンオフも観てみたいけど、テラハじゃない……。
もしも機会があれば、観ることをお勧めします♪