見出し画像

『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年のこと』相手に寄り添うことは、相手に相応しい本を考えること??

 ちょっと前に観たドラマの感想です。
 WOWWOWのドラマなのでテレビ派されてないかもなのですが、1話辺りが30分ほどなので、深夜枠で放送されたのかな??
 私はサブスクで視聴したのです。

 実力派女優、瀧本美織主演のこのドラマ。
 実体験に基づいたエッセイを原作にされてます。

 私は個人的に瀧本美織さんの演技が好きです。彼女の演じる、人生に行き詰まる女性・菜々子(※原作者と同名)の奮闘ぶりを応援したくなる作品です。奮闘の内容は以下参照。

瀧本演じる菜々子は本をこよなく愛する本マニア。しかし、夫とは離婚寸前、仕事もうまくいかず、どん底人生まっしぐら。
そんな彼女が出会い系サイトに登録、さまざまな個性を持つ人と出会い、その人に合う本を紹介することを通して、新たな人生を切り開いていくという役柄。
実録私小説ならではの著者本人役という難しい役どころで、数多く登場する妄想シーンを演じる瀧本の演技からも目が離せない。

Amazonによる作品紹介文

 つまり、出会い系サイトで知り合った人に、ひたすら本を勧めるドラマなんですね。

 もう本当に、毎度毎度たくさんの実際の本が登場します!

 ちなみに、本編の後に、実際の書店員さんが登場して、自分のお勧めの本を紹介してくれるコーナーがあって、もう本好きにはたまらないですね。
 知っている本なら「そうそう! わかってるよね~♪」となるし、知らない本なら「えっ、そんな本もあるの? ……読む」ともなるかもしれないわけです。むしろ「いや、こんな本もあるよ?」とドヤるかもしれません。

 本の虫さんホイホイなドラマですね(笑)。


 本編で、滝本さん演じる菜々子は、素敵な本と出逢うことが大好きで、心の底から本を愛しています。
 でも現実では、紙の本が売れづらくなっています。
 その切なさと、自身のプライベート面での挫折を抱えて、一念発起したことが、とにかく人に本を勧めるということでした。

 本を勧めるって、わりとデリケートな作業ですね。
 相手の好みを掴まなきゃいけないし、相手の性格を捉えなきゃいけないし、ときには的確に裏を突かないと納得してもらえない。

 そんな考察も垣間見えたり。

 上手くいったり、いかなかったり。
 トライアンドエラーで、ただ好きに本を勧めるだけだった自分の中にも、新しい感覚が芽生えていくというストーリーです。


 ドラマの中では、具体的には離婚問題と、新しい恋の予感という要素があって、大変悩ましい展開もありつつ……個人的にはいい塩梅で終わったのかなと思います。
 これくらいがちょうどいいはずって思ってる!!


 作中で繰り広げられる菜々子のモノローグが好きです。舞台っぽく、少し大げさな感じが楽しかったです。あと、竹財輝之助さんと森崎ウィンさんの演じる役柄との絡みが、少し曖昧に、後味を残す感じでグッド。

うぃ~ん!!

 私は大好きでした。このドラマ!
 もっと良い本を紹介して欲しいな~。


 このドラマはなかなかテレビでは上がってこないかもですが、もしサブスクなどで観れる機会があれば、ぜひご視聴下さいませ!
 いろんな本が出てきますよ~。
 もしかしたら、あなたの心にぶっ刺さる本に出会えるきっかけになるかもしれませんね~。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?