さつまなる芋をちくぜんにてうゆる(6)ステキな竹の円形畑とイノシシ
ぬくみねっと トモです!
さて、前回は出来のよくなかった多雨の年の事について思い出してみました。
今回は、山里で農業をやっている方にはおなじみのアレです。
竹の海に飲まれる山里
さて、私たちは里の畑だけでなく山の畑でもサツマイモを植えています。
そちらはぬくみねっとというより、山を開拓しているメンバーとの共有の意味合いが強くて、児童・幼児に苗植え・収穫体験をしてもらったり、何かの折に焼き芋をしたりして楽しむためだったりします。
山には各種の竹・笹が豊富です。資源として使えるのはいいですが、かなりの広範囲に孟宗竹・真竹・もっと細い竹や笹が生えており、また各所で土地の所有者もまちまちでおいそれと切ったりできないものも多く、全く制御できていません。
以前は竹での作業が得意なメンバーが複数名いて、テント骨組みに竹の屋根をかけたり、竹だけで小屋やトイレなどを建てたりしていました。
私はそちらの技能を持ち合わせていないので農作業や草刈りをしながら横目で見ているばかりでした。
2016年の冬の写真に、その舞台は写真に少しばかり写っています。
竹を1mほど円形に立てていき、そこに割った長い竹を横方向に縫うように渡らせていき、直径8mほどの円形の竹囲いが出来ていました。
自然素材を生かした円形畑、といった感じでした。
最初の利用状況は覚えていませんが、作られて2年目ころからさつまいもの畑として利用したのではと思います。
水はけがよく湿気もなく日当たりのよい畑では、素人たちによる作業の割にはまあまあの収穫があったと思います。
しかし、年々竹の柵は劣化していき、またつる草と絡んで管理もしづらくなっていきました。収穫時期少し前に、なにやら小動物?の侵入形跡がみられるようになり、一部が掘り返されていました。
一応さつまいもの周りを電柵で囲うなどの対策もしていたのですが。。。
やつらがやってきた!
2019年10月 子供たちによる収穫会が行われる前に、それと別口の来客があったので、その方たちと少しばかり円形畑でさつまいもを収穫したはずです。
その数日後
円形畑に再び行ってみると、何やらよく耕されていて植物も何にもない畑がありました。
あれ?もう綺麗に収穫したのかな?ということで子供たちの関係者に連絡してみたものの、収穫はしていないとのこと。
・・・いや、芋どころかツルもまったくないんですよ。
一生懸命掘り返してみたものの
ほぼほぼ芋は見つかりませんでした。
もう多くの人はお分かりかもしれませんが、イノシシの仕業です。
丁度この頃、山の作業の参加者が減っていくのに呼応するようにイノシシの跡が各所で見られるようになっていました。
畑の法面が崩れたり、道が掘り返されたり。
タケノコの時期には山は一面掘り返され、皮が散乱しています。
収穫した稲をはさがけで干して、その周りに電柵を設置し忘れていたら、稲を全部食べられたことがあります。その時は本当に絶望しました(泣)
あまりにも各所で被害が出て大変だ、自分では何も対策出来ないと悩んでいた時に、ちょうどイノシシ狩猟の免許を持つ方にお声をかけていただきイノシシ罠を設置することになりました。
写真はあえて載せませんが、記録が残っている分で累積20匹前後、そして当方未確認分併せて30匹くらいは捕獲されたのではと思います。
それでも被害はそれほど減ったようにも思えませんし、周囲には何十頭も生息しているのでしょうね。
各所に設けた柵の下に侵入口が新たに出来ていたりしますし、けもの道も各所でみられます。
ここまでサツマイモや落花生・オクラの畑として頑張ってくれた円形の畑ですが、竹がぼろぼろになってイノシシの抑制も出来なくなりました。
ということでほどなくお役御免で撤去となりました。
竹の造作物は、まあ持って数年ということですね。
2020年以降は場所を変えて平面の畑を、上下2本の電柵の線で囲って栽培していますが、今のところ明らかな侵入は起きていません。
すぐ近くにイノシシの水飲み場があるのですけどね。
収穫シーズンになったら、通常は夜だけの電柵の通電を昼・夜に切り替えるようにしています。その時期、昼でも奥でガサゴソという音がしているんですよ。
ということで、ロマンある竹の円形畑とイノシシ襲来の話でした。
(続く)