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さつまなる芋をちくぜんにてうゆる(5)多雨とさつまいも

ぬくみねっと トモです。
前回は「なんでサツマイモはつる苗で植えるのだろう」という素朴な疑問があったので、試しに芋の直植えをやってみた という話でした。

さて、さつまいもについてはいろいろと思い出はあるのですが、

2017年のことでした。


田植えをご指導いただいた先輩 水の多い山の田んぼにて

2017年は 「平成29年7月九州北部豪雨」 の年で、
近くでは福岡県朝倉市にて甚大な被害が発生しました。
朝倉近く 里から山に少し入ったあたりに良い感じの渓流があり、そこの広場に地域住民が地域おこしで水車広場を作り、環境啓発の催しを開催したり、水車関連の全国大会を開いたりと非常に素晴らしい取り組みをなされていたのですが、災害の数年後気になって現地を見に行ったところ、
その里は広範囲を土石流で削られて元の雰囲気が失われており、水害対策として小川近くがコンクリートでしっかり固められた姿へと変貌していました。

ともあれ私たちの地域も大量の雨が降り、山に大量に溜まったのか、水源と関係ない各所から水が長い間染み出してきて常に湿っていたり、水たまりのある状況でした。


ということで、豊富な水を使って田んぼ近くに苗床を直接つくって稲の苗を育てるトライアルをしたり、マコモ田を広げて沢山植えたりと、それはそれで水を楽しんでいました。

雨の日は雨を楽しむ

セリがわんさか

水が大量にあり、水たまりが各所に出来ているとそこにはセリがどんどん生えてきます。


かまどで煮込む

ということで、仲間数人でセリを採取し、他の材料と煮込みまして

グリーンカレー定食デザート付き

セリのグリーンカレーを作って食べていたようです。もっと見栄えよくできていれば良かったですが、味は悪くありませんでしたよ。
デザートは野イチゴをプリンでとじたものかな?

6~7月はともかく多雨 8月は平均的な日照だったと記録にありました。
そして10月は秋雨前線や台風の影響で多雨だったとのことです。

さつまいもと多雨

里の畑

ということで、里の畑。芋の葉はまあまあ広がっているようにも見えますね。畝はあまりしっかり立ててはないかなあ。

雑草が多くて落ち着くにゃん

地域の野良猫には良い遊び場だったようです。

丸っこい

これは、何だろう。
種類は紅あずまかな。しかし形が悪く、サイズもいまいちです。
割れた芋も散見されます。


山の畑

これは山の畑ですね。。児童たちに協力してもらって植えたのが6月10日 そして収穫が11月13日


形わるっ


うーん

畑のサイズに対しても収穫は少ないし、ちゃんと育たなかった芋が多すぎる。

これは、まあ、いろいろですね。
芋の苗はおそらく同じもの(紅あずま)と思われるので、
芋の形の差異は土の状況(耕し具合いや畝の高さ 石など)によるだろうし
大きくなりきれていないのは、スタートが微妙に遅かったのと、そして雨による影響との両方なのではないだろうか。
6,7,10月と雨・日照不足が続いたと考えると、後者が大きく効いたかな。

芋の収穫時期は遅いくらいで、スタートが遅れた分栽培期間を延ばしていたのではと思うけど、結局育ち切れずに、一部の芋は遅くなった分割れまで発生しまっていますね。

残念なシーズン

折角さつまいもを栽培したのに、土間にたくさんストックして食べながら冬を過ごすことが出来なかったのは残念でした。また児童・幼児たちの給食にまわす分もあまり確保できなかったはずです。

小枝ストーブで芋を焼く


黒ホイルで焼く

でも、11月後半 知り合い主催のイベントで一隅に陣取り、寒いなか野菜類を売りつつさつまいもを小枝ストーブで焼いて食べるのは楽しかったかな。


AI少年がさつまいもを収穫


多雨・日射不足のシーズンはどうしようもないのかもしれません。
何かしら影響はあると思います。
出来ることといえば、比較的天気の良い5月に栽培開始してスタートダッシュをよくすることと、畝を高めに立てて排水をよくすること、ぐらいでしょうか。
マルチを使って何かしらコントロールするやり方はあると思いますが、まあよほどのことがない限りマルチなしでやってみようと思います。

(続く)







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