きっと関係性が変わった話

 カフェで作業をしている時にたまたま横に座っていたカップル。話している内容がどうしても聞こえてきてしまう事ありますよね?付き合って3カ月も満たなそうな初々しいカップルだと特に聞こえてきますよね?え。聞えない?私は聞こえるんです甘酸っぱい囁くような二人の愛を確かめるような会話が。私にもこんな時があったなと、梅雨っぽいどんよりとした空模様を遠い目でみています。

 こんな事を思うのも、私がよせば良いのに要らぬことを相手に言ってしまったから。相手の義親への信頼を問うよな事は誰が言われても悲しい思いをしてしまいます。それを言った私は良かれと思って言ったこと、先回りして相手が傷つかない様に言ったつもりなのに、私の言葉で傷つけてしまう。穴に落ちない様に迂回路を誘導していたら自分のお尻をぶつけて相手を穴に落としてしまいました。自分自身の発言の迂闊さに私も悲しくなってしまったからです。

 簡単にこの場で吐露させていただきますと。結婚式を前に費用面で義親に援助をどうお願いするかという話しで、私は相手が親に対してどうも金銭面で期待を持ち過ぎている様な気がしたので、援助のお願いをした時に金額が期待額を下回ってもガッカリしないように「あまり親に過剰な期待をしないように、もしかしたら0円かも」と言いました。言ってしまった。それを言われた直後に相手はだまりこみ、しばらく重い沈黙、そして、しまったと思った私はあれこれフォローの言葉をいうも響かない。そして目に涙を浮かべながら、相手がどんな気持ちで援助をお願いしようしているか語りだし、私の言葉によって義親への信頼をどれだけくじいたかゆっくり伝えられました。

 私の親は片親で現在は年金生活。なので何十万等の援助は絶対望めない。むしろ親からのご祝儀の辞退しようかと考えているぐらいです。子供の頃になんとなく、お金の事で両親が揉めていた事を知っていたので金銭面に関しては自分の親には考えて欲しくないと思っていて、それは義理親に対しても同じことで、援助できる余裕があるかないかではなく、金銭の事で揉め事を起こして欲しくない。なので、そもそもお願いして援助してもらう事に若干、否定的でした。

 子が親に対してそんな遠慮するものではないのかもしれませんがどうしても遠慮してしまう。私と自分の親に対する関係性、私の家族像から「親に過剰に期待しない」と言った事、今回はそれを相手の家族関係にそのまま当てはめてしまった事を詫びてなんとか口を聞いてもらえるところまで状況が戻りました。

 今回の事がきっかけで相手との関係性は何かかしら変わってしまう気がします。あぁ悲しい。悲しいよ。言わなきゃ良かったよぉ。

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