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バルセロナ緊急電話のお話


今朝のバルセロナは

若干の曇り空。最近の早朝はいつもこんな感じである。
しかし昼前には雲も消えてしまい、昼過ぎには暑くなる。

今朝はマイファミリーである植物ちゃんたちにお水をあげた。トマトちゃんがすくすく育ってくれているのが、嬉しい。まだまだ青々としてはいるが、実をつけてくれてきたのは、めちゃくちゃ嬉しい。
美味しいミニトマトちゃんに育っておくれよ。


見るたびに「かわいいなあ」と思わずにいられない

 
 そんなことを考えながら水やりをしていると、どこからか鳥さんの鳴き声が聴こえてくる。頭上を見上げると上階のテラスに、全身真っ黒な鳥さんがいた。雀よりは大きめで、燕よりは若干小さめ。

 スペインでは日本における『すずめ』並にメジャーな鳥さんのようで、たいていどこにいても見かけることができる。
※でも山に近い方が見かける確率は高いかも。
※ちなみにハトさんはどこでも見かけるし結構な確率で凄惨な目に遭われている...


実は約1年前、

この真っ黒な鳥さんの雛が、マイファミリーのプランターの中に落ちてきた!?ことがあった。


あ、プランターの中ではありませんでした


そのときは、「なんだか鳥さんの鳴き声が近くから聞こえるな」、程度に思い、さして気にもとめず、YouTubeで大好きなゲーム実況動画を観続けてていたのです。

ところが鳥さんの声がいつまでもいつまでも収まらないうえに、時々なんか違う個体も来ていないか??と感じる羽音まで聴こえてきた。

さすがに気になってきたので、外に出てプランターを覗いてみたら、


なんということでしょう!!


鳥の雛(※結構成長してる)がいるではありませんか!!


キリっとした凛々しいお顔

思わず写真を撮って、何鳥さんなのかを調べました。
グーグル先生は撮影した写真からの検索も可能なので大助かりです。

グーグル先生によると

この鳥さんはどうやら『クロウタドリ』のひな、のようでした。

参照:Wikipedia『クロウタドリ』https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%BF%E3%83%89%E3%83%AA

 さて鳥さんの種類はわかりましたが、このまま放置しておくのもちょっとアレな気持ちになります。
 このような場合どのような対処をとった方が良いのだろうか、と思い、野生の鳥の保護についても調べてみました。

野生の鳥さん、人間のニオイがつくと育児放棄する親鳥もいるらしい。
保護する場合は、人間のニオイが付かないように『パスタ用のお皿』などに入れて保護することが推奨されていた。
しかし、我が家には『パスタ用のお皿』などない。
いつも大量に食べるから、どんぶりみたいなサラダボウルを使っている。

 

クロウタドリ

のヒナさんは、不安定な場所にとまっているし、いつ隙間に落下しないか心配だ。
 それに、いつまでもプランターに居座られてしまうと、マイファミリーが踏み荒らされてしまうので、我が子も心配だ。
 ※あとから確認したところ、鳥さんの臀部からの落とし物も結構ありました。


そのうちにまた、別の羽音が聴こえてきた。
どうやらわたしが室内にいて姿が見えないときに、親鳥が餌を運んできているようだった。

これなら問題ないかなあと思いつつも、巣から落ちたヒナは育児放棄されるという話もきくし。だがうちには、とりさんを保護できるような設備がないし。  

だがしかしかし、こうやってもんもんと考えている間に雛さんが不安定な足場から落っこちてしまったらどうしよう、、、


こんな不安定な場所にいたら、、、
隙間に落下してしまうのっはないかと懸念でした



バルセロナで野鳥を保護した場合

どうしたらよいのか、をインターネットで調べました。
※さっきは日本語で日本の場合を調べました。一般論としてどうすべきか、的な情報を、です。
※もちろん今回はスペイン語でグーグル先生に質問しました。


どうやら112という緊急電話番号があるようだ。


112とは、カタルーニャ州における公的緊急電話サービス、のようです。
24時間365日利用可能のようです。

参照:La atención de llamadas de urgencia es un ente público:
el Centro de Atención y Gestión de Llamadas de Urgencia 112 Cataluña.
https://112.gencat.cat/es/el-112/que-es-el-112/index.html

思い切って電話してみました。

めちゃくちゃ焦っていましたがなんとかオペレータの方に、鳥さんのヒナが自分ちの敷地内に落ちてきたのだがどう対処したらよいか?、と尋ねました。

まず、「親鳥が近くにいるか?」を聞かれました。

「一度だけ餌をあげに来たように思う」、と答えると、

「じゃあ問題ありません。
 ひなには触らないようにして、そのままそっとしておいてください」

と言われました。


あとは警察に連絡するとかなんとか言われたような気もしますが、
以降のことはちょっと記憶にございません。(._.)

警察もあとから来たような気がしないでもないでもないですが、本当に、記憶にございません。


翌日八時前に目が覚めた

ので、プランターの様子を確認しましたら

ヒナちゃんの姿はすでにありませんでした。

きっと親鳥が迎えに来たんだね。良かった良かった、一安心。
このときは、本気でホッとしました。
「よかったああああ!!」と叫びたいくらいでした。

今あの親子はきっと幸せに暮らしていることを願っています。


今回は、バルセロナ(カタルーニャ州)における緊急電話サービス使ってみたよのお話でした。


112 emergencias


112とはなんぞや。
調べてみると、日本でいうところの110番と119番を一緒にしたサービスのようなもの、のようです。
※警察と救急も112でした
参照:teléfono de emergencias 

事件、事故、火災、強盗、暴行、性的暴力などなどありとあらゆる緊急事態に対応した公的サービスのようです。

参照:¿Qué es 112?
https://112.gencat.cat/es/el-112/que-es-el-112/index.html#:~:text=Gobierno%20de%20Catalu%C3%B1a.-,El%20Centro%20de%20Atenci%C3%B3n%20y%20Gesti%C3%B3n%20de%20Llamadas%20de%20Urgencia,encuentre%20en%20una%20situaci%C3%B3n%20de

112は、カタルーニャ語とスペイン語はもちろん、英語、フランス語、ドイツ語にも対応しているようです。
さらに聴覚障害者の方々、カタルーニャ滞在中の外国人旅行者向けの対応サービスもあるようです。

カタルーニャ州に滞在しているすべての方々の『緊急事態』対応する番号のようです。

バルセロナ旅行中、何かあったら、112 。








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