夏のぬけがら

意味とか、目的とか、文脈とか、メリットとか、人からの見られかたとか、とにかくたっくさんの「余計なこと」を重要視して生きてしまうから。「意味がないことを頑張ってやる」と決めた。

夏のぬけがら

意味とか、目的とか、文脈とか、メリットとか、人からの見られかたとか、とにかくたっくさんの「余計なこと」を重要視して生きてしまうから。「意味がないことを頑張ってやる」と決めた。

最近の記事

音楽をやっていなかった。

曲をつくらなくなったのはいつからだろう。 バンドは続けている。 でもそこでは自分が歌詞からメロディーから作ることはなくて、せいぜいアレンジを考えたりするくらい。 ソロで活動していた時なんか、寝ても覚めても音楽のことを考えて、いつも曲づくりをしていて、携帯のメモには歌詞ばかり書いていた。 オーディションに出たり、ちょっとした結果を出したり、レコーディングをしたりCDにしたり。 対バンライブもやって企画ライブもやって、ワンマンライブもやった。 自分で言うのもあれだけど、けっこ

    待ってる、って言えたら

    さいごまで飲みきれないコンビニの黒い汁 灰色に染まった夜 ぶちまけるように つんざく轟音に飲みこまれる 雨上がりの青 かなしかった、あの日 痛いなんて言えないで 言えないで また会えるなんて 約束でもなんでも、ない約束 うしろすがたおぼえてる 息絶えた向日葵 ぶらんぶらん、ぶらん 触れあえる距離は残酷 陽のあたる庭で 枯れないように しなきゃね 凛と、ぼくにだけ 見せた横顔 支えたくなった ひとりに見えたから 海が見える駅をこえてさ 朝陽がみえるまで 見えるまで 見

    待ってる、って言えたら

    うれしいから、かなしい

    そんなことはないはずなのに、なぜかそうなる。人生にはそういう、よくわからないことがある。 満たされてしまうと、その余韻に浸りきる前に、満たされないなにかがやってきてしまう。いっそ、終わるのがこわいならはじめなければいいと思っても、そんな単純なことではない。そんなどうしようもなさを感じた日は、決まって呼吸が浅くなる。 「夜になるとさ。かってに涙がでてくるの」 昔、3個上の彼女にそう告白されたことがある。 中央線沿いに建つカビ臭いホテルの部屋は、ひとつしかない窓から射し込むネ

    うれしいから、かなしい

    +2

    雨の日と晴れの日

    雨の日と晴れの日

    僕の「へき」なんて、所詮そのていど。

    さっき、小説のカバーを外した。 つくりものの世界と、大好きな紙のてざわりを楽しんでいる最中に、プラスチックを思わせるカバーはどうにも邪魔だった。イラストも販促の帯も悪くはなかった。ジャケ買いではない、と言い切ることも難しい。それでも、仕事をしたデザイナーには申し訳ないけどカバーは本当にいらなかった。世界観に浸ることと同じくらい、僕は「紙」を求めているからだ。 最近は、映画化する小説も少なくない。映画館やパソコンの画面でそれを楽しむのであれば、それこそ本の紙質もカバーの質感

    僕の「へき」なんて、所詮そのていど。

    今日は、時計をしない日。 時間など気にしなかった、あの日に戻るために。

    今日は、時計をしない日。 時間など気にしなかった、あの日に戻るために。

    ぬけがらには、意味がない。 意味が去っていって、取り残された過去。 それはかつて意味だったもの。 今を証明するもの。 明日を可能にするもの。 ぬけがらには、意味がない。 でも、意味を見いだす余白もある。 寄り添うことも、見放すこともしない。 それがなんだか、心地よかった。

    ぬけがらには、意味がない。 意味が去っていって、取り残された過去。 それはかつて意味だったもの。 今を証明するもの。 明日を可能にするもの。 ぬけがらには、意味がない。 でも、意味を見いだす余白もある。 寄り添うことも、見放すこともしない。 それがなんだか、心地よかった。

    青空は、ずっと好きだった。 自分を取り戻すために、青空を見ていた。 でも、ただ青空を見るために見ていると取り戻す必要などなく、もうすでに自分なんだと気付いた。 好きとはちがう感情が湧いた。 でも、今はもうその感情に名前をつけるなんて、そんな意味のあることはしない。

    青空は、ずっと好きだった。 自分を取り戻すために、青空を見ていた。 でも、ただ青空を見るために見ていると取り戻す必要などなく、もうすでに自分なんだと気付いた。 好きとはちがう感情が湧いた。 でも、今はもうその感情に名前をつけるなんて、そんな意味のあることはしない。

    意味ない音楽をさがして

    意味ないこととして、別に好きでもなさそうなプレイリストを徘徊してたら、逆に好きそうな人たちを見つけた。なんか、満たされた気分になった。

    意味ない音楽をさがして

    意味のないことをするためにがんばる。

    意味のないことをするためにがんばる。

    意味のない写真。

    意味のない写真。